信なくんば立たず
「国を愛する」と称する人たちは、戦後教育の欠陥に、自由・民主主義・平和を広げた日教組を指弾するが、「孔子」や「孟子」など漢文を教えなくなったことをなぜ指摘しないなのだろうか。私などは、漢文教育は広く国民に浸透してしかるべきだと思うのだが。
そういう意味で戦後教育の欠陥を被ったのは安倍首相もそうであろう。お友達を優遇して獣医学部を創設したり、自区の選挙民を観桜会で饗応したり、そしてそのことについて虚偽を述べたりという行為は、もし漢文の素養があれば、「君は私の友人であるが、私が権力の座にいる間は会うのをやめよう。なんとなれば、人はあらぬ疑いをかけるからだ。李下に冠を正さずというからね」と、厳しく己を節することもできたであろう。
そして、敵対感情をあおり、勢いのよいことを言って戦争準備へと国民を駆り立てている時に、「あの人は、いざ戦争となったら、真っ先に逃げるよ」と、私のようなものから思われずに済んだであろうに。観桜会で小さな不正や虚偽を行う人が、大義を果たすとは思われないのだ。「信なくんば立たず」なのだ。

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