UA-92533382-1 「ウエスト・サイド・ストーリー」: よつば農場便り

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2022年3月 7日 (月)

「ウエスト・サイド・ストーリー」

スピルバーグ監督が「ウエスト・サイド・ストーリー」を撮り直した。知っている話の筋、知っているあのおなじみのバーンスタイン作曲の音楽であるが、とても見ごたえがあり、よかった。

 

この新「ウエスト・サイド・ストーリー」では、より人種的対立やアメリカの人種問題や差別があらわになった。オリジナル「ウエスト・サイド・ストーリー」では、ジェッツ団とシャーク団が人種的対立も背景にあるということが意識できなかったが、新「ウエスト・サイド・ストーリー」では、配役であったり、言葉づかいであったりでそれがはっきりわかる。特に、マリア役の女優さんが、マリアはプエルトリコ出身なのだというリアリティがあった。そして、背の高いポーランドが出自だというトニー役の俳優さんにもリアリティがあった。

 

その他話題になったのは、ジェッツ団でLGBTのメンバーが登場することだ。より社会問題と絡めての脚本だ。

 

「マンボ」「アメリカ」の曲で踊られるダンスは、とにかく切れ切れで素晴らしかった。シャーク団のリーダー、ベルナルドの恋人役アニータが魅力的だ。

 

「ウエスト・サイド・ストーリー」の更なるオリジナルの話はシェークスピアの「ロメオとジュリエット」なのだが、「ウエスト・サイド・ストーリー」のマリアとトニーの悲劇も、誤解から生じる。その誤解から生じる悲劇的な死が、オリジナル「ウエスト・サイド・ストーリー」よりも、この新「ウエスト・サイド・ストーリー」の方が納得できる脚本で描かれていたと思う。恋人を殺されたアニータは、マリアからトニーへ伝言を頼まれるが、こういう状況であれば、その伝言の内容が変わり、それが誤解を生み、悲劇を生むのだと納得がいく筋書きになっているのだ。

 


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