UA-92533382-1 アヘン戦争: よつば農場便り

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2021年12月 8日 (水)

アヘン戦争

中国が人権問題に対して欧米諸国にかたくなな態度をとる理由というものを、歴史的経緯を考慮に入れて考えてみてもよいのではないかと考える。

中国近代史に大きな事件はイギリスが中国に仕掛けて『アヘン戦争』だ。

世界の海洋帝国として覇権を握っていたイギリスが中国との貿易で利益を上げようともくろんだ。ところが、中国の製品である茶や陶器が売れることから、イギリスは貿易赤字が重なり、国家から銀が流出することとなった。

そこで、中国に対して売れるような製品を持ち合わせていなかった当時のイギリスが、中国へ製品を売って貿易赤字を解消するために思い付いたことが、「アヘン」を中国へ販売することだった。ちょうど、イギリスの植民地にケシ栽培の好適地を持っていたこともあり、製造して中国へ持ち込んだアヘンは、思惑通りどんどん売れた。

今度は、中国政府が国内からの銀の流出に気づき、アヘンの輸入を禁ずる。港湾へ役人を派遣して、イギリス商人の持ち物である倉庫にあるアヘンを没収・廃棄した。

これは国家として当然のことではないか。自国の国民がアヘンによって冒されていくのをみすみす手をこまぬいてみている政府があるだろうか。あるとしたら、国民は他国に売り飛ばしてもいいが、政府とそれにまつわる要人たちだけが繁栄できていればよいと考える政府を持つ国家だけだろう。

ところがイギリスは、財産権や自由貿易の侵害をたてに中国に戦争を仕掛けた。そしてイギリスの思惑通りに事が進んだ。何しろ当時は、自分の主張を通すには、理屈や論理ではなく、力づくという時代だったからだ。

こういうイギリスをはじめとする、欧米諸国のような文明のルールを守らない野蛮な国に人権を語る資格があるのか。そして、こういう欧米、そしてその尻馬に乗った日本などの侵略から国家と人民を守った愛国的行為を成し遂げたのが中国共産党なのだというのが、中国が見ている世界なのだ。

いずれ、人権というのは普遍的な価値があるものだと思う。他国や他民族に対して人権を守らない国家や政府は、その国民の人権も守らない。そういう政府を国民が選択しているとしたら、その国民の人権意識もそれなりのものだ。

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