UA-92533382-1 見たい映画: よつば農場便り

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2020年8月11日 (火)

見たい映画

河北新報、2020年7月23日付の記事を見て、見てみたい映画だなと思ったものがある。

 

河北新報では、東京オリンピックにまつわる特集記事を連載している。その中で、1964年の東京オリンピックについての市川崑監督の記録映画「東京オリンピック」が紹介されていた。この映画は国内だけで約2000万人の人が見て、カンヌ映画祭などでも賞を取り、国外でも評価か高かったという。しかし、この映画は「問題作」なのだという。

 

なぜ「問題作」かというと、国家は威信と国威発揚を目指して、記録映画を撮るようにと予算を渡して市川監督に映画を作らせた。ところが、市川監督は、日本選手の活躍を網羅することもせず、競技の結果を詳しく伝えることもなく、ボクシングをモノクロ映像で撮りジャズを流し、東京の街の喧騒を映し出すなど、前衛的な芸術作品に仕上げてしまったのである。

 

河野さんという大臣は当然「記録性を全く無視したひどい映画」と批判する。それに対して、高峰秀子さんは、個性の強い市川監督を指名したのに批判するのは不勉強であり、映画監督は単なる編集者ではないと擁護したという。「芸術か?記録か?」ということが論争となり、それもあって、映画館に多くの人が見に訪れたという。

 

私が面白いと思ったのは、これらのことを現代の視点から見て何が言えるかを考察したところだ。多くの人が映画を見に行ったというのは、自分はどう思うのか、自分の目で確かめようとしたことであり、それはとても健全なことであり、もし今なら、映画を見に行きもしないで、税金を使ったのにそんな映画を作るのはけしからんという炎上が起こっただろうというくだりだ。

 

以下は、記事を引用。とてもいい言葉だ。
「表現されたものがそのまま観客に届けられ、見た人が自分自身の感想を言う―。作り手と受け手のそんな関係は今、ゆがめられていないだろうか」

 

わたしも自分の目で確かめるためにぜひ見てみたい映画だ。

 

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