UA-92533382-1 俺たちに明日はない: よつば農場便り

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2019年12月17日 (火)

俺たちに明日はない

アメリカ映画「俺たちに明日はない」を見る。これは邦題で原題は「Bonniey and Clyde」で、主人公の二人の名前をただ冠したものだ。

 

ただ、この二人の主人公は実話に基づく有名人なので、名前だけの題でもアメリカ人には、相当インパクトがあるのだろう。

 

アメリカのヌーベル・バーグ風の映画だということだが、ヌーベル・バーグの本場フランス映画の方が新しくて革新的だと思う。だが、この映画が大ヒットしたのは、当時としては映画技法の斬新さもあったのだろうし、悪事を働く二人を見ていてカタルシスを感じる通快感などもあったのだろう。

 

ストーリー自体は救いのないものだと思う。貧しいものからは金をとらない「義賊」という噂を勝手に書きたてられたものの、殺人や強盗をして州を渡り歩いていく一行に「救い」はない。ボニーとライドが、結婚しようとなって、「明日もし目が覚めて今までのことが何にも無いことになったら…」と話しているが、果たして翌日2人は、マシンガンでハチの巣にされる。

 

デジタルリマスター版で、映像が大変綺麗で、登場人物の顔色が変わるのまでくっきり見える。だから、この話の舞台自体は、大恐慌時代が背景なのだということをつい忘れてしまう。銀行に破産させられる農家や、銀行自体の破産がさりげなく描かれているし、ロマのように持ち物を積み込んだ車で家族たちがぼろをまとって移動していくが、これはスタインベックの「怒りの葡萄」に描かれた、農地を奪われた農民たちが仕事を求めて大移動していく様を描いたのだろう。こういう時代背景もあって、実在のボニーとクライドももてはやされたのだろう。

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