UA-92533382-1 『老子―もう一つの道』 六十三 怨みに報ゆるに徳を以てす: よつば農場便り

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2019年8月24日 (土)

『老子―もう一つの道』 六十三 怨みに報ゆるに徳を以てす

【自由訳】
無為(むい)を為(な)し、無事に事(つか)え、無味を味わう。この極意がわかるか。簡単・微細なところで、大きく難しいことをすでに計っているのが、大人(たいじん)たるものである。

 

というのも、大きなことは微細に始まり、天下の難事は易きところから始まる。だから大人は、大きなことは為さない。始原である微細を治めるから、大なることを為すことができる。

 

そもそも安請け合いをするものに、信用できるものは少なく、簡単そうに見えることが多ければ事業は難しい。ゆえに大人は慎重に難しいところを治め、難事を成し遂げる。

 

【解説】
怨みに報ゆるに徳を以ってせよ、は老子のこの章に登場する。しかし、この句、文脈上どのように整合するのだろうか。唐突のように思える。


だが、怨みに報ゆるに徳を以ってせよの思想は深い。実践することがとても困難に思えるほどの思想である。だが、「弱いものが強い」「柔らかいものが強い」「何もしないことですべてを行う」「混沌から道が生じる」などの代表的な逆説と背理の老子の思想と同じく、老子の中核的な思想であり、現代の社会が抱える問題を乗り越える智慧となる可能性がある言葉である。

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