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2019年8月14日 (水)

『老子―もう一つの道』 六十一 静かなる者の・受身の者・下にあるものが制する

【自由訳】
大きなものはすべてを受け入れる。受け入れるからこそ大きくもなる。その点からすると大国とは、大河の下流、すべてが交わるところとも言えるし、天下を養う母なる存在だとも言える。牝と牡とは、牝は静かなことで牡に勝つ。だから「静か」で「下にある」ならば、その国は小さな国々を従えることができる。小さな国々は大国の中に入り、幸せな一部分となり、大国に奉仕する。大国は天下の人民・財貨をすべておのれの中に取り込みたいのであるし、小国は大国の中に入り大国に仕えたいのであるから、両者はそれぞれ自分の望みを達成することができる。だから、まず大国が下るべきなのである。

 

【解説】
大国と小国との幸せな交合。それにしても、静かなる者の・受身の者・下にあるものが制するというところに、老子の何かおそろしいほどまでの思想の深みを感じる。

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