UA-92533382-1 『老子―もう一つの道』 五十七 技巧を捨てよ: よつば農場便り

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2019年7月10日 (水)

『老子―もう一つの道』 五十七 技巧を捨てよ

【自由訳】
戦の時になれば奇抜な作戦で相手の裏をかき勝ちさえすればよい。だが、国を治めるには正道が必要だ。私の言ふ正道とは「無為」のことだ。なぜ、何もしなくても国が治まるのか。天下に禁止事項が多ければ、それだけことは煩わしく民は貧しくなる。武器を貯え軍備を増強すれば国家は傾く。小賢しい知恵を働かせ、小手先の技巧を操れば、珍奇なものがたくさんできあがるが、人々の生活必需品はなくなる。法律・規制でがんじがらめにすれば、その法を破ろうと盗っ人が増える。

 

「無為」とは、為政者が何もせずとも人民が自然と教化され、為政者は静かに動かないのを好んでいても、人民の行ひが正しく、上はやることを少なくして下々が富み、上に立つものの貪りの心がなく、人民の心が素朴であるということだ。これが、理想の政治だ。

 

【解説】
国家が何にも介入しない政治というものが果たしてこの現代に可能なのだろうか。物資の絶対量が乏しかった古代中国では、王朝の専横により人民の物質的窮乏がはなはだしかったことは確かである。老子が反対したのは、このことだ。

 

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