UA-92533382-1 生物多様性はなぜ重要か?: よつば農場便り

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2019年4月 5日 (金)

生物多様性はなぜ重要か?

生物多様性を確保することが、環境保護活動では大事だ。しかし、なぜ生物多様性は重要なのか?あなたはそれを説明できるだろうか。河北新報(2018年2月24日付)の記事に、生物多様性を実証する研究が掲載された。

 

進化生態学が専門の千葉大学特任助教授の高橋佑麿氏の研究を記事から要約してみる。

 

・実験…
キイロショウジョウバエは遺伝子の違いで、えさを盛んに探し回る「せかせか型」と、あまり動き回らない「おっとり型」という2種類がある。「みなが同じ性格の集団(全員「せかせか型」と全員「おっとり型」)」と「違う性格が混ざった多様性のある集団」で、幼虫の成長や生存率に差が出るかを検証。

 

・実験の結果…
もっともよく成長して重くなったのは「せかせか型」と「おっとり型」半々の集団。

 

・実験の考察…
動き方が違うハエ同士は出会いにくいため、2つの型が混ざっていると争いが減り、皆がエサを無駄なく利用できたのではないか。ただし、これは餌が少ない環境下でのみ言える。

 

・全体の考察…
多様性が集団の繁栄につながるには、「少数派でいると得をする社会」という条件が必要。ハエの場合は、「せかせか型」「おっとり型」どちらであれ、多数派が大きくなればなるほど内輪もめが増えるので、少数派でいた方が巻き込まれず餌を食べられる。

 

特に私が面白いと思ったのは、ここから「人間社会」について考察しているところだ。

 

・人間の場合の応用と提言…
人間は特に多様性が大きい動物。少数派が活躍できたり、少数派であることに価値があったりするような仕組みがあれば、多様性がみんなのためになるのではないか。

「改元」も喜ばず、「令和」をめでたい漢字だとおも思わず、「東京オリンピック」も「万博」も「カジノ」も「核発電」も喜ばない、私のような少数派にとって、心地良い社会の到来を望んでいるが、現実は、「異論は許さない」「排除する」という方向に行っているようで、それは「自然」から見れば、繁栄とは逆の道だということだとを、高橋氏は考察していることになる。

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