『老子―もう一つの道』 二十八 隠れよ
【口語自由訳】
真の偉大さ、真の強さとは、強さを知っていながらも、弱さの中にとどまっていること。栄光の何たるかがわかっていながらも、汚辱の中にとどまること。山のように高く、高くなるのでなく、谷のように広く、深く、大きくなるのである。谷はすべてを受け入れる。受け入れた徳と、離れることなく一体となり、純真となる。すべての作用は谷から起こる。
真の偉大さ、真の強さとは、強さを知っていながらも、弱さの中にとどまっていること。栄光の何たるかがわかっていながらも、汚辱の中にとどまること。山のように高く、高くなるのでなく、谷のように広く、深く、大きくなるのである。谷はすべてを受け入れる。受け入れた徳と、離れることなく一体となり、純真となる。すべての作用は谷から起こる。
【解説】
老子は高く高く積み上げていくよりも、深く広く掘りさげていくことを好む。彼が大切にしているイメージは「谷」。すなわち窪地。そこにはすべての水が流れ込む。そして、そこで一つに帰す。すべてが一(いつ)に帰す。
老子は高く高く積み上げていくよりも、深く広く掘りさげていくことを好む。彼が大切にしているイメージは「谷」。すなわち窪地。そこにはすべての水が流れ込む。そして、そこで一つに帰す。すべてが一(いつ)に帰す。
| 固定リンク
コメント