UA-92533382-1 外国人労働者受け入れ: よつば農場便り

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2018年11月15日 (木)

外国人労働者受け入れ

いよいよ日本は外国人労働者受け入れ政策へと、公式にかじを切ることになった。実は今までも、隠然と、外国人労働者を受け入れてきたが、知らんぷりをしてきただけだ。

現代の「人身売買」とも称される「実習生制度」などがあり、建前上、彼らは「労働者」でないから、人権や保護に値しないとして見捨てられてきた。しかし、多くの人が外国人が身近に働いていると実感してきているのではないだろうか。外国人労働者は、私たちの社会に確実に増えている。

外国人に接する機会がある私は、この時代の証言として、思ったことをここに書いておくのも価値があることではないかと思う。労働者の隠れ蓑は「実習生」だけでなく「留学生」もだ。

私たち多くの日本人にとっては「海外留学」は夢をかなえるもので、外国の大学で学び、より良いキャリアを切り開くものだ。ノーベル賞を受賞した科学者も、多くが若い時に海外留学を経験している。しかし、ここで言う「留学」は、「出稼ぎ」のことだ。日本で正式に「労働ビザ」が出ないから、「留学生」というビザを取得して、日本で働くのだ。

「実習生」ほどではないのかもしれないが、「留学生」の境遇も大変だ。搾取もあるし、日本語もわからないし、日本での生活を支援してくれる人たちもいない。企業ももちろんしない。企業は、利益を上げることが目的であって、福祉やボランティアで、彼らに接しているわけではないからだ。かくいう私も、彼らの力に十分なってやることもできない。住む場所ひとつとって見ても、外国人お断りのところも多いし、日本独特の「保証人」という制度もある。

今度、公式に「外国人労働者」を受け入れるにあたって、受け入れ企業に日本語教育などの外国人への支援を義務付けるということだが、私は、そんなことやる企業などいないと思う。まず、企業は、労働者を利益を上げるために使うのであって、労働者の福祉を増進するために彼らを雇うのではないから、おのずから彼らに接する態度は決まってくる。

さらには、人手不足で外国人労働者が欲しいのは中小企業だ。中小企業に、労働者支援などやるほどの財政的余裕や人材的余裕があると、制度立案者の人たちは、本当に思っているのだろうか?現場のことを知らなすぎるのではと思う。

国連難民高等弁務官フィリッポ・グランディ氏のコメントが配信され11月14日付の『河北新報』で読むことができた。彼のコメントを引用する。「外国人が増大する状況に付け込み、不安をあおる政治家は欧米にもいる。だが、国境を閉じたり、壁を作ったりするのは法的にも道義的にも間違っている。目先の選挙の票になるかもしれないが、結局は密入国などの犯罪を生むだけで、問題解決には役立たない」

「外国人の増加自体が摩擦の要因ではない。彼らが社会に溶け込めず、隅に追いやられ、排除されたと感じるときに問題が生じる。職業や語学訓練を通じ、社会の一員として定着すれば、日本の発展にも寄与できる」


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