UA-92533382-1 『老子―もう一つの道』 一 宇宙の始まり: よつば農場便り

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2018年10月 7日 (日)

『老子―もう一つの道』 一 宇宙の始まり

【口語自由訳】
口に出して説明できるような「道」はほんものの道ではない。名前を付けて分析できるようなものは、大したものでないからだ。だから、名づけようのないものが、この宇宙の始まりである。宇宙の始まりから理論上説明できるような状態が生じてはじめて、宇宙の中に物質が生じたのである。

 

己れの欲望から解放されているものは、本質をつかみ取ることができるが、ありとある生命とその存在の法則に束縛されているものは、現象面として生じたその結果をしか見ることができない。

 

宇宙の始まりも物質の生成も、すべては同じものから生じて、ただ名前を異にし、名前を付けるから、それをわれわれが異なったものとして認識する。

 

この同じ根源は名づけようもなく、微妙でうすぼんやりしている。このうすぐらい根源こそがすべての妙なるものが集まる門である。

 


【解説】
すべての宗教・哲学は宇宙の生成について語る。老子もまず宇宙の始まりを説明しようとして、老子において重要な意味を持つ「道」に言及する。しかし、その説明が相対的観念のもてあそびになってしまうことを老子は恐れる。だから、彼の説明は独自の方法を取る。

 

「道」とはすなわち歩んでいれば万人をいずこかへ載せ連れていくものである。「道」は太古の初めから存在するのであるから、彼がやるべきことは、万人に「道」を指し示し、その入り口がどこにあるかを教えることである。


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