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2018年3月 9日 (金)

映画「花咲くころ」

映画「花咲くころ」を杜の都街なか映画館で見る。なぜこの映画に興味を持ったかというと、1つにはこれは「ジョージア」が舞台のジョージアの映画監督が作った映画だからだ。ジョージアは、昔「グルジア」と呼んでいた。それがいつの間にか「ジョージア」という呼ばれ方をするようになった。ソビエト連邦の解体と関係があるらしい。なぜ、ぼくがジョージアを知るようになったかというと、それはビートルズの歌詞からだ。

 

中学生だった昔のぼくは、英語を習いたてということもあって、ビートルズのレコードを聴いて歌詞カードなんかも読んでいた。(湯川れいこさんなんかは、そういう歌詞カードの解説や訳詞をやっている当時の憧れのお姉さんだった)Back in the USSRという歌に、「モスクワの女のはいかしていて、ウクライナの女の子は西側顔負けで、そしてグルジアの女の子は忘れられない」なんてあったので、グルジアというのは美女が多い国なんだろうなと漠然と思っていたが、今思えばGeorgia on my mindの駄洒落だったのだ。

 

さて、映画は、岩波ホール50周年記念作品ということで芸術的格調が高いのだ。そして、こういう記念作品ということだし、岩波ということなので、めったに見ることができない国の映画で女性監督の作品ということなのだ。芸術性は高く、いろいろな暗喩がちりばめられているのだと思う。たとえば、「暴力」とか「父親の不在」とか、そしてそれが少女の心に与える影響とか。監督の体験も含まれているのだろうし。

 

そして思ったのは、映画っていうのは難しいと。映画は、基本的に娯楽だ。見て楽しくなくてはいけないし、たくさんの人に見てもらわなければいけない。娯楽で見て楽しくて、でもよくできていて、芸術作品として深みがあって時代を超えても見ることができるものを作るというのは、とても難しいと思ったのだ。それができたのは、例えば黒澤明氏の映画とかなのかなと思う。「七人の侍」なんかは基本的に娯楽大作だ。でも、深いテーマがあって、今見ても色あせない。どうしてあんな映画が取れたのだろうか。1つには、黒沢さんたち文学を深く理解していたし文学をふまえて映画を作ることが多かったからかなと思う。文学は深く人生を追求していくわけだからだ。


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