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2017年9月14日 (木)

ABC包囲網

第2次世界大戦のきっかけとして、アメリカ、イギリスが日本を追い詰めたから起こったものだという見方がある。日本は、当時国際協調を無視して、そして中国の民族的な気持ちを無視し満州国で自国の権益確保を行っていた。国連の勧告に激しく憤り、日本は国連を脱退し、国際協調の道からは離脱してしまう。日本を国際協調の道に戻すために、欧米が仕掛けたものが、日本が生命線としていた石油の禁輸だ。石油を日本が手に入れられないように、追い詰めた包囲網をアメリカ・イギリス等の名前を取ってABC包囲網という。追い詰められて自暴自棄になった日本は、先端を開き、宣戦をどんどん拡大していく。

こういう経緯からすると、先の太平洋戦争は、自衛のための正義の戦争であるという主張も出てくる。この見方の一つの良さは、アメリカやイギリスなどの罪も問えるということだ。(だからと言って、私は、日本国家や日本軍が他国民や他民族に行った非人道的行為が許されるとは決して思っていない)。特にアメリカの、無差別都市爆撃や原爆投下の非人道的な罪を問うためには、戦争に至った歴史的な経緯をきちんと見ていくことも必要だと思う。しかし、残念ながら、おそらく、岸元首相をはじめ、戦前の日本国家や日本軍の指導者が免責されることと引き換えにアメリカも免罪され、罪も問われてこなかったのだと思う。そして今、日本国家や日本国民・旧日本軍の非人道的行為さえなかったということになり始めている。

常に今ある現実の脅威こそが問題であり、過去の歴史を振り返ることは馬鹿げている、学ぶものは何もないというのも一つの考えかただろうが、なぜか歴史が好きな私は現在と過去を無意識のうちにも比べてしまう。朝鮮人民民主主義国は、国際的な脅威に見える。国連の勧告にも従わない。だから、圧力を強めろ。石油を絶てば生命線を断つことができる。そして、追い詰められた朝鮮国が、もし「自衛のための正義の戦争」を開始したら?そのときは、誰の戦争責任になるのだろうか?誰だって等しく、この世に自分たちが存在する権利を主張するのではないだろうか。


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コメント

「ユダヤ人が世界支配を企んでいるから、その陰謀と断固戦う。」と主張して、連合国と戦ったのが、ナチスです。
ヒトラーは、「マルクス主義とは、ユダヤ的思考の産物である。」と言いましたが、さらには、「ユダヤ的ボリシェヴィズム」(マルクスが偽装改宗ユダヤ人。レーニンの母親がユダヤ人→ユダヤの律法では、レーニンはユダヤ人。スターリンの本名「ジュガシビリ」は、グルジア語で、ユダヤ人の息子。) を撲滅するため、枢軸軍から「反共十字軍」を編成して、ソ連に攻め込んだのでした。もちろん、「十字軍」と言うからには、当時のローマ法王ピウス12世が認可しています。(ピウス12世は、東部戦線の枢軸軍将兵を祝福しています。)
そして、「英米は、ユダヤ人の手先のフリーメイソンの国である」ので、連合国と戦うのは、「世界ユダヤ主義との戦い」であると、ナチスは主張していたのです。
どうにでも言えますよね。

ナチスの起こしたヨーロッパの戦争も、「ユダヤ」「ローマカトリック」「フリーメーソン」など、そんなにもいろいろな要素が絡み合っていたとは、知りませんでした。歴史好きを自任していますが、勉強に精進したいと思います。

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