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2017年6月 8日 (木)

ハラル

2017年6月6日付の河北新報にハラル食品に関する記事が掲載されていた。異文化理解のためにもハラルとは何か、ハラルの意義や可能性について記事の要点を引用しつつまとめてみた。

ハラルとは何か…
イスラム教徒=ムスリムは宗教上の戒律に従い、豚肉やアルコールの摂取が禁じられている。野菜・果物・魚などは食べられる。私たちはまず、宗教上の理由であれ、何であれ、食べられないものがある人びとがいる、ということを理解しなければならない。そして、それは遠い世界のどこかにいるのではなく私たちのすぐ隣にいるのだ。イスラム教徒は世界の人口の4分の1を占めるし、訪日客や在日のムスリムも増えている。不寛容に向かいつつある日本社会では、特に意識したいことだと考える。このようにイスラム教徒は宗教上の理由で食べられないものも多いが、食べられる食材でも、宗教上正しく処理された過程を経た食品でなければ食べないという、宗教上の戒律を守っている人も多い。正しく処理されているという認証が「ハラル」認証であり、食材にそのマークがついている。

ハラル食品の広がり・可能性…
河北の記事によると長野のみそ会社がハラル認証のみそを売り出した。これはムスリムにもみそ料理を楽しんでほしい、という異文化理解・異文化交流が目的のようだが、世界人口に占めるムスリム教徒の多さや経済力を考えれば、今後日本国内では人口が減り経済活動が縮小する中で、海外に販路を求めるというときに、ハラル認証は一つの大きなきっかけになるだろう。ハラルは、日本にとっては経済的な意義があるというわけだ。

そしてもう一つの意義は、ハラルは日本人もベジタリアンも皆が食べられる健康料理だということだ。食のバリアフリーと言えるだろう。たとえば、車いすの人にとって動きやすい駅や建物やトイレが、すべての人にとって使いやすく優しいそれであるように、ハラル認証は得るのが厳しいだけに、それだけ誰でも安心して食べることができるのだ。バリアを張ったり、バリアを高くすることの方が日本の社会や政治では目に付くように私は感じるので、ハラルの記事を興味深く読んだ。


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