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2017年4月20日 (木)

パンがなければお菓子を食べればいいじゃない

自民党の閣僚の方々の本音発言が、国民の間でもよくぞ言ってくれたと歓迎されている。「核発電の近くから逃げ出すことは許さん。逃げたやつは自己責任だ。いっさい援助しない。裁判でもなんでも起こしやがれ」「学芸員はがんだ」など。

国民は果たして怒っていないようだし、安倍首相の支持率はますます上がっている。ということは、こういう本音発言こそが、世界でも、日本でも人気を博するゆえんだろうし、そして今日考えてみたいのは、本音発言の内容が確かに今の日本で受け入れられる素地が十分あるということだ。

ツイッターなどで安倍首相をフォローしていると、ツイッターはその人の好みを分析し、その人の考えをつぶやいてくれそうな人を紹介してくれる。それを利用してぼくは、安倍首相断固支持の方々をフォローし、世の中の一半の人の考えに触れるようにしている。今や、新聞や本といった活字メディアの影響力は凋落しているのだから、こういう電脳空間で形成される世論は馬鹿にできないと思う。電脳空間で人気が出た安倍さんや麻生さんが、そのまま国民の高い支持を受け長期政権を維持している。

先日こんなツイートを見た。最低時給という仕組みがあるのだが、この最低時給を1500円にしようと運動している人たちがいる。アメリカのオバマ政権だって、最低時給を引き上げる政策をしていて、経済政策としては決して悪い政策ではなく、ぼくも支持する政策だが、1500円を求めてデモする人たちを揶揄して「そんなことしてないで正社員になる努力をなぜしないんだろうか」という趣旨のものだった。

ぼくはこのツイートを見てマリー・アントワネットが言ったとされる「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」という言葉を思い出した。これは、フランスの農民が飢饉で食べるものがなくて困っているのを聞いた王女が、主食であるパンがないなら、他のものだってたくさんあるのだからそれを食べれば困らないはず、なに農民は騒いでいるんだろう、(育ちの良い高貴な)私にはわからない、と解釈されて、フランス革命で怒れる人々に油を注いだとされる言葉だ。

フランスでは怒りを持って迎えられる言葉も日本では歓迎される。フリーターは怠け者だ、正社員になろうと努力しない悪い奴だ、そんな奴らのためになぜ、法令で最低賃金を上げる必要がある?自己責任だろう、という発言がいまの日本では受け入れられる。安倍さんや自民党がせっせと、非正規、不安定雇用を増やす政策を行っていることには目を向けないで。

いま、トヨタの高級車レクサスがバカ売れだそうだ。最低1000万円する高級車の納車が3年待ちだそうだ。いま日本では、レクサスが買える人と買えない人に分断されているが、買えない人は努力が足りないのである。この「買えない人は努力が足りない」という考えが、心地良く受け入れられてしまう背景には、分断された時、自分は必ず「レクサスが買える方」「正社員に成れる方」に入れると、多くの日本人が信じているからだと思う。だがそんな信念になんの根拠があるのだろう。いつ「そうじゃない方」に転落するか保証はできないと思うのだが。そのときに、こんなに排他的・攻撃的な社会でなく、寛容な社会を作っておかなかったと後悔するのではないか。しかし、安倍さんや閣僚の方々の本音発言が受け入れられ人気を博すのは、確かにこの日本ではその素地が備わりすでにその素地が出現しているのだと思う。


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