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2017年4月 3日 (月)

インクルーシブ教育

2017.4月1日付河北新報の記事を参考に「インクルーシブ教育」についてまとめてみた。障害者差別解消法の施行から1年、特別支援教育の法制化から10年経過というときに、「インクルーシブ教育」登場の背景や日本の現状・問題点を知るのに優れた記事だ。執筆は熊本学園大学教授の堀正嗣氏。

・インクルーシブ教育とは…

障害の有無や性別、人種、家庭環境などの違いを超え、すべての子どもが共に学び合う教育。すべての子どもが個性を尊重され、人間として最も大切な、仲間とともに助け合って生きることを学ぶ教育。

・インクルーシブ教育の起源…

アメリカや北欧の教育政策。アメリカでは、黒人の子どもが地域の学校から排除され、黒人学校に通うことを強いられた歴史がある。分離は劣等感や差別心を植え付けることがわかり、様々な人種の子が共に学ぶようになった。

北欧では、ナチスが障害者を強制収容所に隔離・殺害したことの反省などから、障碍者に普通の生活を保障しようとするノーマライゼーション政策が展開され、地域の学校で学ぶのはその政策の一環。

・日本の現状…

優れたインクルーシブ教育が進められてきた地域や学校もあるが、国の政策としては立ち遅れている。(例 映画「みんなの学校」で話題になった大阪市立大空小学校)特別支援教育が制度化され、通常学級に在籍している発達障害のある子供への特別支援が行われるようになったが、分離教育の仕組みは変わらない。理由は、効率的に子どもの能力を高めることに重点を置いているから。

・インクルーシブ教育を実現するには…

イタリアで行われたように、特別支援学校を段階的に縮小し、最終的になくしていく。地域の学校の通常学級ですべての子どもが学べるように人的、物的な教育環境を整備する。教育内容や方法を、すべての子どもを包み込むものに発展させる。そのことを前提に、それぞれの子どもに応じた合理的配慮をし、障害平等教育を進める必要がある。


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