« プログラミング教育 | トップページ | 政治的公平性と報道 »

2017年2月25日 (土)

瓜田に履を入れず、李下に冠を正さず

ぼくは中国の古典愛好者だ。表題の文句は「疑われるような行為はするなよ。たとえ身は潔白であっても。そんな状況では他人が疑うのも当然だぞ」ということ。

例えば、東京ガスという大きな会社が所有する広大な土地がヒ素などの化学物質で汚染されている。でもその土地を東京都の都知事が高く買い取る。しかも売った品物に傷があった場合は、売り主が責任を取るという「瑕疵担保責任」を東京ガスが負わないというような、東京ガス側には異常な好条件で。ふつうはあり得ないような取引に、普通の人であれば、裏で何かあるな、例えば都知事と東京ガスの社長が学閥だったからとか、考える。でも関係者によれば怪しいところは何もなく通常だそうだし、真実がどこにあるのかを掘り下げて報道しようとする報道機関もないようだ。

例えば、大阪に教育勅語を奉じる学校法人があり、安倍首相の夫人が名誉校長になっている。(ぼくは民主主義社会の強みというのは、思考の多様性だと思うので、民主主義そのものを否定するような思想を奉じる人たちの思想を許容するのもいいことだと思う。民主主義社会では選ぶ自由もあるのだから、教育勅語を奉じる学校を選ぶ人が少なくなるように非強制的な手段に訴えればいいわけだ。)8億円もする国有地を、土地にゴミがあったというような理由でほとんどただ同然に学校法人側に売り渡す。この取引、関係者によればごく普通であるし、報道機関も特に掘り下げて報じようとしているわけではなさそうだ。だが、「うり畑に入って、手で何かをとる動作をしていた」わけだから、「安倍首相と思想が同じなので、政治家の仲介で安く手に入れた」と憶測するような不逞の輩も出てくるわけだ。


にほんブログ村

« プログラミング教育 | トップページ | 政治的公平性と報道 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/197245/69722493

この記事へのトラックバック一覧です: 瓜田に履を入れず、李下に冠を正さず:

« プログラミング教育 | トップページ | 政治的公平性と報道 »