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2017年2月14日 (火)

消費と環境保護

関係ないと思ったところ、思わぬところでつながっている。実はこの世界すべてはつながっているのかもしれない。

環境を守るため、そして人々の環境への意識を高めるためにいろいろな指標が開発されているが、2月3日付の河北新報の記事から「生物多様性フットプリント」についてまとめてみる。

「1杯のコーヒーがアフリカのヒョウを絶滅の危機に追いやるかもしれない」というこんな目を引く話をするのは信州大の金本講師であるというところから記事は始まる。日本人が消費する食べものや木材などの生産に伴い、世界各地で希少な動植物が減少しているという分析結果を金本講師は「生物多様性フットプリント」という手法を用いて得たという。

生物多様性フットプリントとは、国境を越えた人間活動が自然の生態系に及ぼす影響をわかりやすく伝えるための指標で、日常的に消費されている食料などの原材料がどこで生産されているかを調べ、現地の動植物の生息にどのような負荷を与えているかを追跡する。日本を含め、他の先進国も当然、自国よりも発展途上国の生態系に大きな負担をかけて、自分たちの生活に必要だったり、便利なものを調達している。

日本の例で言えば、東南アジアやオセアニアに環境の負荷をかけている。マレーシアでは森林伐採によりカラフトワシやマレーグマの棲み処が縮小し、魚や甲殻類の産地であるパプアニューギニア近海ではアオウミガメの生息数が減少しているという。

コーヒーは私も好きだが、エチオピアでは日本の消費のためにヒョウやアフリカゾウの生息地が圧迫され、スペインからオリーブオイルを輸入すれば、スペインオオヤマネコの数が減少する。

このように「生物多様性フットプリント」は、これを用いて、消費者がより環境の少ない商品を選ぶ際の目安になる。生物多様性に配慮しない商品を販売する店やメーカーやスーパーを支持しないことで、また逆に積極的に生物多様性を重視した商品を売っている店やメーカーやスーパーを支持することで、少しでも世の中を良い方向に変えることができるのだ。自分たちが主体となり、しっかりと意思表示し、こういう電気が欲しい・要らない、こういうものを作っているメーカーを支持する・しない、こういう政策は支持する・しないの自主投票を粘り強く続けていけば、数が集まり時の重みで加速度がつき、動かないと思われた大きな山も動き出すことがあるのではあるまいか。


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