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2017年1月26日 (木)

動物実験の代替法

薬や化粧品を開発したらはすぐには、人間には使用しない。安全性を確認しなければならない。特に薬は、その国の当局によって認可されなければ販売することができない仕組みになっている。そこでその安全性をどう証明するのか。「治験」と言って、名乗り出たボランティアに実際使用してみて安全性を確かめる方法もあるが、いきなり人間で試すのは、危険性が大きい。そこで、人間に試す前に、動物に使用してみてその安全性を確かめる「動物実験」がある。例えば、ウサギに化学物質を点眼して状態を観察する眼刺激性実験、モルモットに皮下注射してアレルギー反応を見る皮膚感作性試験などがある。

しかし、動物で実験することが倫理的に許されるのか、と疑問を呈する人たちが出てきた。動物も痛みを感じるし、人間に当てはまる「倫理」は動物にも当てはまり、同意もなく残酷なことはすべきでないという考えだ。また、動物愛護家といわれる人たちもいる。かわいそう、残酷だからと言って、動物実験を嫌悪する人たちもいる。インターネットでしばりつけられたウサギに化粧品を塗り、肌がはげてしまった映像などが流出したりしたことが背景となり、動物による実験をすべきでないという意見が大きくなった。行動家たちが、動物実験をしている企業の製品をボイコット(不買)するというようなこともあり、企業側もこの問題に敏感になっている。

EUでは化粧品の動物実験が2013年に全面禁止になっている。イスラエル、インド、スイス、台湾、ニュージーランドが禁止した。日本では、資生堂、マンダム、花王などの企業は廃止している。

動物実験をしないで、薬や化粧品の安全性をどうやって確認するのか。1月24日付の河北新報に現在の取り組みが紹介されていた。まとめてみる。

欧米では細胞やコンピューターによる代替試験法の開発に力を注いでいる。資生堂では、ヒト由来の細胞に物質を振りかけて反応を見るh-CLATを開発した。

課題としては、全身の臓器の毒性を見る動物実験などは代替法の確立が難しいとのこと。

だが、時代の流れからも、動物実験の代替法を研究、開発していくことが必要であろう。

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