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2016年12月 1日 (木)

外国人労働者の問題を考える

おとといの河北新報に、外国人実習生受け入れ団体が、実習生を国別の採点し、それをホームページに載せていたという記事を読み、外国人労働者問題について考えてみた。まず、実習生受け入れ制度というのがあり、時給数十円とか数百円という賃金で外国人を日本で働かせているのだ。これは現代の奴隷制度だと外国からは批判されても仕方ない。さて、そのようにしてやってくる外国人実習生を、受け入れ先の企業が、どれにしようかなと選びやすいように、くだんの受け入れ団体は、「心から弱者をいたわる気持ちがあるか」「年長者を尊重する国民性か」「学習能力が高いか」「日本に強いあこがれがあるか」などの項目で点数化し、国別で総合得点を付けていたということだ。

よく「いやなら帰れ」というヘイトスピーチがあるが、労働者不足で、この社会を成り立たせるために、外国からきてもらわなければならないのは日本の方ではないかと思う。外国人の方も、今は経済格差があり日本に行けば、正直言って金になると思うから来ているのであり、他国でもっと金を出すと言えばきっとそちらの方へ流れていくだろう。

加えて、日本に対するあこがれの気持ちを持ってきてくれる人もいるのは事実だろう。平和で豊かで民主的で自由な国というあこがれ。でも、その憧れだっていつまで続くかはわからない。10月22日付のの河北にはフィリピン人のマリエッタ・ダビドさんの記事もあった。彼女は、約4年務めた介護施設に対して未払い賃金の支払いを求め裁判で係争中だ。彼女の手取りは月7万だったという。日本人に対してこのような仕打ちをするだろうか。彼女の言葉に胸を突かれる。「ルールを守る国だと思っていたのに」。日本に行けば法律がしっかりしていて、どんな人でもその法律に守ってもらえる、そんな憧れが打ち砕かれたのだ。

外国の人にあこがれてきてもらえるようになるには、世界でどこよりも人権が守られている国、差別がない国、そういうところで堂々と胸を張って先進国だと言得てこそだと思う。


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