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2016年10月13日 (木)

維持する力

この前、池上彰さんの番組を見ていてふと思ったこと。池上さんは、政治や経済のニュースの背景などわかりやすく解説してくれる。そのなかで、「日本のマスコミは選挙中は選挙の報道は控える」ことや「源泉徴収」の仕組みや歴史についての話が出ていた。この話を聞いていて日ごろ疑問に思っていた、自民党や安倍政権はなぜ地方でも中央でも国民から多くの支持を集めているのか、他の政治的勢力を寄せ付けないほどなぜこれほどまでに強いのかという疑問の答えの一端が少しわかった気がした。

良くも悪くも日本人気質ということもあるだろうが、日本人は変化を好まないし、現状維持を望み、昔からそこにある既成のものを尊重する。自民党が何かわけがあって強いと言うよりも、もしかしたらすでにそこにある既成のものという点が、保守的な国民気質に合っているのかもしれない。もちろん、その永遠の現状が長く続くようにしている現在の要因は、公平という名のもとに選挙中はなるべく選挙の話題に触れないようにして、何が問題であるかということに国民の関心が向かないようにするマスコミの報道姿勢も寄与しているのだろう。

もう一つ、永遠に選挙で自民党を勝ち続けるようにさせているのは「源泉徴収制度」だ。池上さんも番組で言っていたが、給与から自動的に税金を徴収するこの仕組みでは納税者意識は育たない。税金を納めて、主権者である自分たちの代わりに政治を行うよう委託しているのだという主権者意識も育たないだろう。番組で初めて知ったのだが、既成勢力に便利なこの制度は、日本がアメリカや中国などと戦争している1940年代に戦費を確実に徴収するために始めた制度で、ドイツに学んだやり方なのだそうだ。確か、「ナチスに学べ」というのをモットーとしている政党もあった。

私の場合、非正規国民なので、この源泉徴収制度はとっていない。確定申告制度で、1年間の自分の収入を把握して税務署に申告し、その中から税金を自分で納めに行く。今月は宮城県の市県民税を納めなくてはならない月だ。他県と比べるだけの資料が手元にないが、感覚的には宮城県の市県民税はとても高い気がする。だから、自分が納めた税金の中から、議員さんが「妻のためにマッサージチェアを買ってあげる」「愛人が住むマンション代を払ってあげる」「親族企業に1200万円分パソコンを発注する」という案件については、もう少し税金の使い方に敏感な人を自分たちの代表として代わりに選出したいという気になる。女の人を愛する気持ちは大いに敬意を表したいと思うが。

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