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2016年8月19日 (金)

紙の本VS電子書籍

仕事がら教材やテストのネタを探しておかないといけないので、"The best American science and nature writing"のようなアンソロジーは大変役に立つしお世話になっている。その年に英語で書かれた優れたエッセーを収録したものだ。2014年版からFerris Jabrが書いた"Why the Brain Prefers Paper"が興味深かった。

私は読んだり勉強したりするのは絶対に「紙の本」派だ。実をいうと私自身電子書籍を発行しているが、それは紙の出版社が誰も私の本を出版してくれないからだし、アマゾンであればただで出版できるからだ。 "Why the Brain Prefers Paper"という随筆は学習効果から紙の本と電子書籍のどちらが良いかを論じていて、その点も仕事がら興味をひかれた。結論を言うと、紙の本に軍配が上がる。これは、試験勉強や受験生にも示唆を与える。

紙の本の方がよい理由はいくつかあるが、私が最も興味をひかれたのは、紙の本の物理性だ。紙の本では、今自分がどこにいるのかということを確認できる。文庫本であれば、今までどれくらいのページを読んできたか、これからあと何ページくらい残されているかといったことが、ページの重さや厚みから肉体を通して感じられる。また、見開きページやテストで長文を読むときでも、自分がいまいる位置を確認したり、どこに何が書かれていたかを思い出すときに、この物理性というのは大事だ。例えば、右隅の上の方にあったとか、左の真ん中あたりといった相対的な位置関係を紙の本では把握できるのだ。

そしてこういう情報が人間の理解力を総合的に高めるのだ。人間という存在は空間的には全体の中で相対的な位置関係によって自分を把握するものだし、時間的には過去から未来の流れの中で自分の存在を把握するはずだ。だから、歴史を軽視するものは現在の中で自分の位置を見失う。

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