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2016年8月29日 (月)

ルードヴィヒ

ルキノ・ヴィスコンティ監督の「ルードヴィヒ」が仙台フォーラムで上映されている。ずっと前から見たいと思っていたもののレンタルビデオ店では貸しだしてなく、デジタル・リマスター版の日本公開記念ということで上映がかかったようだ。ルードヴィヒ2世はバイエルン王国の国王で、ワーグナーや芸術家を支援し、美青年を侍らせ、美しい城をたくさん建築した。ヴィスコンティ監督自身が美青年好きなので、抜擢された主人公はヘルムート・バウガー。王の若いときから、狂気と失意の晩年(史実としては40歳で謎の死を遂げたという)までを好演していた。

プロシャの台頭と戦争という難しい国際問題の時代に、臣下たちは王の国費の乱費にたまったものでなく、「狂っている」とのレッテルを張り幽閉してしまう。だが、国民には人気があったようで、現に今も彼が残したノイシュヴァンシュタイン城(白鳥城)は、地元で最大の観光施設になって地元民を潤しているし、めでたく世界遺産にもなった。映画の中では、城の中で本当に白鳥が泳いでいて、ゴンドラで王が登場してくる。

映画の中ではワ-グナーの憎むべき山師ぶりが本当によく描かれている。ワーグナー役のトレバー・ハワードは本当にいい役者だ。芸術を愛する純粋な王から金をむしり取る悪徳人物として、本当に嫌悪を催させる好演だ。どうしてこんな悪人からあの美しい無限旋律ができたのかと本当にそう思うが、当のルードヴィヒ王がワーグナーに心酔してしまう。妻のコジマも本当にひどい女だ。と思わせる、それだけいい映画だ。

映画はルードヴィヒが心を寄せる従姉のエリザーベトや、王に忠実だったデュルクハイム大佐などの人物たちともドラマも描かれている。4時間という大作だがいい映画は本当に心を豊かにしてくれる。

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