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2014年12月 9日 (火)

被曝量と健康被害

河北新報12月8日付の「持論時論」に、弁護士井戸謙一氏の投稿が掲載された。ぼく自身も誤解していたことがあったし、政府の原発推進政策や帰還推進政策に対してしっかり批判する眼を持てるようになるためにも、井戸氏の被曝量と健康被害の関係に対する指摘は有益であると考えた。そこで、以下に要点をまとめてみる。

まず、現在の問題点を井戸氏はこう指摘する。「政府が高線量地への帰還をどんどん進めている。一方で小児甲状腺がんの患者が発見されている。だから、長期低線量被曝による健康の危険性をどう判断するかが大切だ」と。まず、長期低線量被曝の危険性についての誤解だが、原発を推進する立場の者は、学者も含めて、「100ミリシーベルト以下の被爆では健康被害があるという証明がなされていない」と主張し、あたかも「健康被害がない」というのが定説として流布されているが、正しくは「健康被害があるかどうかは証明されていない」であるという。

となれば、ないか、あるかわからないのであれば、あったら困るを前提として用心深く行動すべきだとぼくなどは思う。なかったらなかったで、それでよかったねで終わると思うのだ。

つぎの誤解は100ミリシーベルトだ。この100ミリシーベルトは「年100ミリシーベルト」ではないとのことだ。正しくは「生涯における自然放射線による被曝以外の被曝量が100ミリシーベルト」というのであって、これは厚労省のホームページにも出ているという。ということは累積で100ミリシーベルトであって、年20ミリシーベルトの土地にいれば5年で100ミリシーベルトに達してしまうが、一部の専門家が意図的に(原発を推進するために?)年100ミリシーベルトと述べるため、これが反原発派の人たちの間にさえ、誤解を生じさせる原因となっているという。

このトリックは、大したものだ。今政府は年間20ミリシーベルト以下の線量地に人々を帰還させようとしているが、『100を超えたら危ないけれど、20なら大丈夫』とおもわせることができ、政府にとって実に好都合なトリックなのだ。

この記事を読んで思ったこと。大手の中央新聞・テレビはもうあきらめて選挙には行かないでくださいと、さんざん政府広報を流しているが、大手新聞が何を言おうと、テレビが何を言おうと、候補者の政見をよく見て、選挙には行った方がいいなと改めて思った次第だ。みなさん、とにかく選挙には行きましょう。

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コメント

初めまして、OSATOと申します。
私も河北新報の記事を読みましたが、井戸弁護士自身が大きな誤解をしています。
自ブログで取り上げましたので、ご参照下さい。↓
http://blog.goo.ne.jp/osato512/e/c994a44e8a80d799f1b5b8a812f20b6a

投稿: OSATO | 2014年12月12日 (金) 21時39分

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