UA-92533382-1 引き続きお金のことを考える: よつば農場便り

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2014年4月 7日 (月)

引き続きお金のことを考える

みんなの党の渡辺さんが、化粧品会社の会長から8億円を借りた。渡辺さんは選挙資金ではないと言っているが、常識的に考えたら選挙資金として使わせてもらったのだろう。ここで、ぼくは渡辺さんを批判したいのではない。選挙に金がかかりすぎることを言いたいのだ。日本の選挙では、特にバカ高い供託金がぼくは問題だと思う。こんなに高い供託金など普通の人に払えるはずがなく、それが普通の人が選挙に出たり、政治に参加することを大いに阻んでいる。これでは、政治家になれる人、つまり政治家の供給源は、麻生さんのように財閥のお坊ちゃまか、安倍さんのように2世、3世の代々の政治家一家だけということになる。そして、その弊害は、とても大きいとぼくには思える。

民主党は一度政権を取って、そして先の選挙で惨敗して議席を大いに減らした。世間の人は、民主党へ懲罰を食らわしてやったと溜飲を下げているのだろうが、その陰で民主党系の志ある立派な政治家の人たちが、引退を余儀なくされているのを、世間の人はどれだけ知っているのだろうか。「官僚から政治を取り戻す」「コンクリートから緑へ」「最少不幸の社会」という民主党が掲げた目標そのものは、ぼくは悪くないと思うし、長い目で見たら日本が目指すべき方向だと思う。そういう目標に呼応して、志のある人たちが民主党の議員となったが、選挙に負けて議席を失えばただの人で、生活のめどが立たない。だから、政治から引退せざるをえない人がいっぱいいる。日本の政治のためにも、これらの人が政治にかかわらなくなってしまうのは、大きな損失だと思う。宮城選挙区では、さいとうさんという人がいる。原発からの放射能汚染についても自分の信念で議員活動をしてくれた人だが、この人も政治から引退した。引退の理由は、「家族がどうしても政治をやめてほしいと願うから」というのがその理由の一つだった。財閥でもなく、世襲でもなくて、政治家になるということは、かくも困難なことなのである。

普通の人が政治に参加し、普通の人の願いが政治に反映されるようになるには、どうしたらよいのだろう。ひとつは、名古屋の河村市長が言っているように、政治は原則ボランティアにする。つまり、議員報酬はなしで、市民が普段は自分の仕事をしていて、政治活動はすべて無償の活動にするということだ。北欧などでは、そういうことは行われていると聞いたことがあり、可能性もある提案だと思うが、しかし、ボランティアにしてしまえば、やはり財閥や世襲一家が有利なのかという懸念もある。

もう一つ、ぼくが示唆を受けたのは弁護士の宇都宮けんじさんがインタビューの中で答えていたことだ。彼は、2回の東京都知事選挙に出て、いずれも次点であったが、負けは負けである。政治家としては、彼の主張は全然政策に反映されることもないわけだが、彼が言うには、政党・政治運動とは別に、それを支える運動の方の質を強くしていくことが大切だということだ。なるほど、政党・政治運動には消長があり、政治家も落選して生活の糧を失えばただの人であるが、運動の方は多くの人を巻き込み、質を高く保ち長く続けることは、可能なわけだ。運動の質と継続性を何とか保てば、政治的な主張を実現したり、もしくは他の政治的な運動に対しての強い対抗勢力になれるわけだ。宇都宮さんは確かに政治家の椅子には座れなかった人だが、30年の運動の中で、貸金規制を実現した人だ。貸金業者の違法な利息については、今や世間で大きく認知されているし、過払い金の取戻しについての弁護士事務所のコマーシャルは毎日のように流されている。そういうような目に見える現実的な形で、政治的な成果を出すこともできるわけだ。

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