UA-92533382-1 女性の貧困: よつば農場便り

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2014年4月28日 (月)

女性の貧困

<27日(日)のNHKスペシャルで、若年女性の貧困問題が取り上げられた。こんなことがこの現代の日本に存在するのかと目を疑わせるような衝撃的な内容だった。普通の感覚であれば、この番組を見て、こんなに頑張っても貧困ライン以下でしか暮らせないこの現状を自己責任という人はいないと思うわけで、格差が拡大しそれが放置されているこの日本社会の矛盾を許しがたいと憤ると思うわけである。普通に暮らしたいと願う彼女たちが、でもそういう普通の暮らしを手に入れる自信がないと不安を漏らし、半ばあきらめるような口調で語っていたところは、胸を打たれた。

日本で格差と貧困が広がっている原因は何か。それは、派遣労働や非正規雇用の広がりである。それと同時に、正規雇用の崩壊、いわゆるブラック企業の跋扈もある。正社員になれずに低賃金の自給で働く人がいる一方で、正社員になっても1日10時間働いて手取り15万、ボーナスはなしという人もいる。番組ではこの二人の女性が言っていた。「これでは、彼氏を作るのも、結婚も子育ても考えることができない。お金持ちの人と結婚したいなんて言うぜいたくを言っているわけでない。普通の普通のお金がある暮らしをして、普通にお金がある人と結婚したい」。番組を見逃した人はここにアドレスを張り付けておく。時の政権に都合が悪いと、いつ削除されるかもしれないが。

日本に貧困と格差を作り出してきたのは、非正規雇用の拡大を推し進めてきた経済界と、その要請を受けて派遣労働の無制限拡大や残業代なしの正社員制度を作ろうなどとしている政治だが、貧困・格差の怨嗟を一体どこに向けたらよいのかそれが日本では巧みに隠されている。4月27日の新聞報道によれば、安倍首相が幕張メッセのニコニコ動画のイベントに出演し、街宣車の上から、「若い皆さんが仕事を失ってもチャンスを得て働くことができるように支援していきたい」と述べたという。聞いた話では、安倍首相はイメージ戦略家をわざわざ雇って自己イメージを巧みに作りあげているという。にこにこして自信ありげなその様子は、頼もしくていい人にしか見えない。安倍首相の支持率は高い。若い人にも人気がある。雇用が不安定な若者たちは、何も決められない政治家よりも、強く断言し強硬な発言をするような政治家こそが、自分たちの閉塞状態を破ってくれて自分たちを守ってくれると感じる。それが安倍首相が若者に人気がある理由だという分析を聞いたことがある。報道の続きを引用すると、「美しい海や領土、領空を断固して守っていく」と訴えると、日の丸をうち振る若者たちとハイタッチをしたという。格差・貧困をもたらし、自分たちを苦しめている当の本人は誰なのか、そこに目覚めていかないと、社会が崩壊するようなレベルにまで貧困・格差は拡大を続ける。

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