UA-92533382-1 良心に従って行動する: よつば農場便り

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2014年4月27日 (日)

良心に従って行動する

海上自衛隊の隊員が自殺した。遺族は、いじめが原因だと海上自衛隊を提訴した。だが、当然、海上自衛隊はいじめの事実を否定し、裁判所も遺族敗訴の判決を出した。ところが、先輩のいじめがあったことを示す証拠が内部にあったと、海自の海佐が暴露し、高裁ではいじめの事実が認定され、遺族側の主張が認められた。


海上自衛隊のこの職員は、さんざん迷い、そして自分の身の上を恐れ苦悩した中で、1年かけて遺族側の弁護士と話し合い、証拠を暴露することを決意したという。組織としての海上自衛隊は、当然自分たちの不利な事実や情報は隠す。組織の理論としては、自己防衛が第一、これは当然な行動だ。だが、ひとりの人間として、いじめによる自殺などの、不条理、不正義を見て、見過ごしにできず、勇気をふるって内部告発をしたこの人をぼくはえらいと思う。

もちろん、安倍首相やその同調者たちが、取り締まりたいと思っているのは、自分の良心には従うが、国や組織に従わず、国や組織の論理を裏切るこのような自衛官だろう。秘密保護法のねらいもまさに、そこで、国家機密にしてしまえば、内部文書はどのようなものかさえ日の目を見ることもないし、暴露した人は罪状を知らせずとも罰することができる。この内部告発した自衛官に対しては、国ははらわたが煮えくり返っているだろう。当然、この人を処罰しようとした。

国あっての個人であって、国や組織の命令には絶対に従うべきだという考えの人もいるだろう。だが、ぼくは個人の良心を踏みにじったり、国家よりももっと大きな人道や人権を踏みにじる国家や組織だったら、そんな国や組織は滅んでしまって構わないと思う。国・組織が先なのか、それとも個人が先なのか、鶏が先か卵が先かの議論と同じで、論争の決着はつきそうにないが、国・組織がぼろぼろになっても、なんとか個人の頑張りやその個人同士の連帯で生きのびてきたのが、たとえば身近なところでいえば第二次世界大戦を生き延びた日本人ではないか。この先、国家・組織が破たんしても、個人が何とか生き延びていけばそれでいいではないかとぼくは思っている。

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