UA-92533382-1 新たな神話: よつば農場便り

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2013年12月18日 (水)

新たな神話

安倍首相と自民党は、原発を重要な電源と位置付け再稼働をどんどん進める方針を打ち出し、原発新設・輸出に突き進んでいる。原発被災地に住んでいて、自然環境が汚染され海や山のものが食べられなくなり、自然に寄り添った暮らしをしていた人たちが抱く、「もう本当に原発はこりごり」という気持ちは、感情論として切り捨てられる。放射線による健康被害についても、「ありえないので検査しない」という方針だし、さらには念を入れて、知り得た情報を言ったら逮捕という、脅かしで予防線を張っておくことだけは忘れない。安倍さんと自民党には、ぼくらの気持ちは伝わらないのだろうけど、これに対抗するのは、市民同士の横のつながりだ。健康調査が行われない宮城県に、鹿児島から来てくださっている医師もいる。自民党の人たちが「テロ」だと言って恐れているこの横のつながりを日本全国で強くしていくことが、原発をなくすための大きな力となる。

自民党の原発政策が発表された日、NHKラジオで原発をめぐる討論をしていた。賛成派の投書で、「原発がなくなれば電気料金が値上がりし経済が衰退し、失業者がたくさんでる。その時になって反対派の人は後悔しても遅い」というのがあった。このあたりが新たな神話として持ち出されているようだが、神話の出所はどこの誰なのだろう。そもそも、右肩上がりの経済成長をいまだに「古き良き時代の夢」として抱えていらっしゃるようだが、人口構成や人々のライフスタイルの変化によっても、絶対に「古き良き時代」が再現されることはない。原発にしがみつくことで、新しい時代に対応した柔軟な経済・社会構造を構築していくことが、100年も、200年も遅くなる。いや、歴史はそんなに悠長に待ってくれない。その前に破たんする。

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