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2013年10月29日 (火)

STOP! 秘密保護法ネットワーク宮城

宮城県内で、意識の高い弁護士さんが中心となり、秘密保護法に反対するネットワークが作られた。その結成集会に参加した。臨時国会は12月初めまでの会期だが、この1か月で、法案の成立を目指す自民党・公明党の多数の前に、どうやって反対運動を強めていくのかが課題だ。

自民党・公明党は戦前のような秘密警察国家にはならないというが、そうならないという制度的歯止めがなければ、民主主義は機能しない。昨日の集会では、戦前の例が紹介された。

・『少年H』。妹尾カッパさんの自伝小説で映画にもなった。少年が高い山に登ってスケッチしていると、注意される。軍の基地をスケッチしてると勘違いされると大変なことになるというのだ。軍事施設はスケッチしているだけでスパイ扱いで逮捕。実際少年の父は洋服屋さんで外国人と付き合いがあったというのでスパイ容疑で逮捕。

・北大生事件。北海道大の学生が、北海道を旅行してきてその様子を大学の外国語教師に話したので逮捕。根室に空港があったが、それを話したので逮捕された。根室に空港があることはリンドバーグも寄港して知っていて、このような広く知られている事実は機密に当たらないはずだが、大審院では弁護側の主張は認められず、投獄。戦後釈放されたが、死亡。

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2013年10月25日 (金)

原発が機密事項に

秘密保護法案を担当している内閣情報調査室が原発に関する情報も「秘密指定されうる」と明言したという情報を聞きました。

秘密保護法の成立が迫っている中、ついに、という感じで、とても残念です。これからは、市民と行政の共同の時代です。市民の側も何も政府のあら捜しばかりやりたいわけではないのです。安全でよい日本を作りたいという思いは一緒です。原発に反対活動をしてきた市民研究者の中には、大変優れた人たちもいます。電力さんが出してくる情報の矛盾を突いたり、「安全だ」という根拠は学問的にも科学的にもないということを指摘するだけの力があります。

でも、それは電力さんや政府・官僚さんの悪事を暴こうと手ぐすねを引いているわけでなく、少しでも安全で安心して暮らせる環境を作りたいからです。その思いは、電力さん、政府・官僚さんも同じではないでしょうか。「原発」が機密扱いにされ、情報が出てこず、多くの人の目で安全を検討できなくなれば、それだけまた事故が起きる確率が高くなります。しかも、「秘密保護法」は何が秘密に指定されているかのが市民に分からず、それなのに、秘密にアクセスしてしまったものも罰するというのですから、「悪法」と言われても仕方がないのではないでしょうか。この国の指導者は、何を恐れているのでしょうか。市民を敵視せずに、ぜひ情報を共有して協同する道を取りましょう。

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2013年10月22日 (火)

『森里海』に学ぶ

本日付の河北新報にC.W.ニコルさんの講義内容が載った。東京の大正大と河北新報社が連携して、宮城県の南三陸町で出前講座をしているという。ニコルさんの講義の内容に共感したので、その概要を報告する。

「自然と触れ合う機会が少ない子供に成長過程で思わぬ障害が出ることがあり、それを「自然欠乏症候群」と呼ぶ。例えば、じっとしていられない、集中力がない、友達とうまく遊べない、我慢できずかんしゃくを起こす。身体的には平衡感覚に乏しく、よく転ぶ。成長過程で周辺視野が開発されないため、すぐ横で起きていることや横から迫って来るものに気付かない。問題を放置すると、判断力に欠け、人と心を通わせることができない大人になる。

子供は自分を取り巻く環境を手さぐりしながら世界を広げていき、自然との触れ合いが五感の発達を促す。雄大で厳しく美しい自然は、町や閉ざされた社会、コンピューターゲームでは得られないものを与えてくれる。自然は子供に、自分とは比べ物にならない圧倒的な存在を教え、無限や永遠についてじっくり考える環境を与える。自然に触れる機会がなく、コンピューターやスマートフォンだけを相手にしていると、いつしか精神的にいびつになってしまう」

以上が、「自然欠乏症」が日本人の間に深刻だと警鐘を鳴らすニコルさんの講義の内容だ。そして、ニコルさんは復興の在り方についても提言している。彼は、小学校の高台移転計画への協力を乞われた時、学校を木造にすること、子供たちが森や川、池、沼地、海と触れ合えるカリキュラムつくりを主張した。そして、巨大な防潮壁は、理論ばかりで自然の真の姿を知らず、愚かな判断を下す専門家の「テクノロジー対自然」という対立の図式だと非難。巨大防潮壁は、人を海から遠ざけ、沿岸環境を破壊し、漁業・観光資源を無駄にし、たとえ巨費を投じて作ったとしても、けっきょくは大地震・津波という自然の脅威にねじ伏せられるとも。

ニコルさんのように宮城県の村井知事のやり方に反対している人が、ちゃんといるということは心強い。村井知事はゼネコンだけが儲かり地方がどんどん衰退していく大型復興計画を推進していく。そして、また村井知事は、自然との触れ合いをいちばん阻害する放射能をまき散らす女川原発再稼働をすすめる。だが、建設業界・電力会社の労組が応援する村井知事は、来週行われる県知事選挙で有利に戦いを進めている。ニコルさんの提言が、少しでも地元の復興に生かされてくれるといいのだが。

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2013年10月20日 (日)

秘密保全法

国家が自分の都合の良いように情報をコントロールすることができる秘密保全法が、自民党・公明党の賛成で可決されることになりそうだ。自民党の言い分としては、「報道の自由」への配慮をして法案反対派へは最大限配慮したというものだ。しかし、この「報道の自由」も、情報をコントロールする側にとっては極めて都合がよい。記者クラブに所属している大マスコミは今でも、政府や企業(例えば東京電力)の発表をただ流しているだけだ。秘密保全法の成立で、政府の都合の良い情報を国民に広報させる道具が整ったのだ。

今、本当の意味でこの国の民主主義に貢献しているのは、フリーのジャーナリストや個人で情報を発している人、企業や官庁の中の内部告発者といった人たちだ。この人たちは、政府や企業が発表している情報の「本当の読み方」や「とらえ方」を教えてくれる。秘密保全法が本当に狙っているのは、大マスコミではなく、こういう人たちだ。もし、いま「福島原発」が機密扱いされたらどうだろう。

原発でまさに重要なオペレーション業務を担っていて、その内情を知っていて、今では会社を辞めて、その当時のずさんな運用の情報を発信している人は逮捕されるだろうし、今現在現場で働いて、現場がほとんど素人同然の人しか集まっていなくて水漏れ事故が起こるの当然だという内部情報を漏らした人も逮捕ということになる。

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2013年10月18日 (金)

しなやかな復興―レジリエンス

河北新報の10月13日付の記事を参考に震災復興を考えてみたい。今年、東北地方の太平洋沿岸地域に三陸復興国立公園が誕生した。この公園は、「自然は恵みであり脅威である」という考えに基づき、持続可能な復興を目指している。限りある自然環境を保ちながら持続可能な経済発展を探り研究する「サステナビリティ学」に基づき構想されている。

従来の国立公園は、規制や自然保護が主であるが、三陸復興国立公園は人間と自然とのかかわりの再生・復興が大きなテーマになっている。森と里と海との連関、風土そのものを博物館に見立てる「フィールドミュージアム」、東北地方の太平洋沿岸を結ぶ長距離歩道「みちのく潮風トレイル」などの仕掛けが盛り込まれ、小さな一歩であるが非常な画期的な公園になっているとのこと。

この国立公園が後押しする「復興」は、人工物をより強靭にして自然を遠ざけるやり方とは違う「レジリエンス」(弾力性・回復性)という考え方。人間が自然と折り合い、海岸線にそびえる強い堤防を作るのでなく、むしろ人間が引くような工夫がされているとのことだ。

レジリエンスを高め、災害に強い地域にするためにこの国立公園の構想から実現まで尽力してきた武内和彦氏は、「地域の伝統的な知恵こそが自然との折り合いをつけ、人と人とのきづなを高める最適な考え方であり経験である。それを現代的な社会のあるべき姿と調和させて、次の世代につなげていくことが大事」だという。

さて、以上が記事の要約。しなやかさを意味する「レジリエンス」が、復興のカギになることは間違いないと思う。さて、振り返ってわが宮城県の村井知事の「復興」は相変わらず昔流のやりかただ。ゼネコンさんが大きな建物を作り、儲かったゼネコンさんが国分町(東北一の繁華街)でお金を使えば、経済は回復する。電力さんが原発再稼働して、地域で一番高給取りの電力さんの社員及び家族の方が地元で買い物をすれば、地元の商店街は潤う、という発想。

村井さんは、岩沼で広葉樹による森の防波堤を作るという話にいい顔をしなかったし、今度の選挙で再選されて海岸線に超巨大防波堤を建設する予定でいる。中国の万里の長城みたいに、世界遺産登録でも目指すつもりなんだろうか。

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2013年10月16日 (水)

所信表明演説

安倍首相が所信表明演説の中で、福島の若い母親からもらった手紙を引用していた。「福島の復興のために私たち親子は福島に戻る決意をした」という内容で、安倍さんはその決意を賛美していた。

もし、この手紙の内容が本当であるなら、ぼくも、彼女の決意を色々悩んだ末での個人的な決断であろうと尊重する。彼女の決断を他人がとやかく言う必要もない。

だが、安倍首相は公人であるし、彼の考え方は政治的にも大きな意味を持つので、その点を考えてみたい。結局彼の靖国神社への考え方も福島原発事故への考え方も共通している。靖国神社では、彼にとって戦争で死んだ人が英雄なのだ。もちろんぼくだって戦争で死んだ人を侮辱するつもりはない。ただ言いたいのは、もっと生きたかったのに、見通しの立たない無駄な作戦や馬鹿げた精神論がまかり通ったせいで、本人や家族の願いとは別に亡くなった人もいるのではないか、ということだ。それを、ただ国家の発展のために命を犠牲にした「英霊」とひとくくりにしてしまったら、見通しのない戦争を遂行したその原因や責任が一切問われないままで、亡くなった人の無念は忘れ去られてしまうのではないかということだ。もちろん、ぼくはA級戦犯だけが戦争の責任があると思っていない。悲惨な被害を受けた国民だって免責はされないだろうと思う。そういうことも含めて、なぜ若い人たちがあの戦争で、死ななければならなかったのかを考えていくべきだと思う。死んだ人を「英雄扱い」したのでは、問題の本質は絶対につかめないのではないかということだ。

さて、これから東京オリンピックもあることだし、福島帰還キャンペーンが大掛かりに始まるだろう。なにしろ、事故は収束していて安全なのだから。その時に、「英雄」に祭り建てられるのが、「勇気ある帰還者」だ。「英雄」に祭り上げることによって見えなくなるものは何だろう。靖国と同じように、それはやはり、原発事故の根本原因だったり、事故の真の責任者だったり、事故の現状だ。安倍さんの英雄崇拝には、そういう危険性がある。そこをぼくたちは言っていかなければならない。

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2013年10月13日 (日)

ヘイトスピーチ裁判

朝鮮学校周辺で繰り返された「在日特権を許さない市民の会」(在特会)のヘイトスピーチ(憎悪表現)と呼ばれる街宣活動に対して、京都地裁は「人種差別」と断罪し、1200万円の賠償を命じた。ぼくは、この判決を支持するが、高裁、最高裁に進めば、判決は政府寄りになるので、今後の司法の姿勢に注目していきたい。

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2013年10月11日 (金)

家庭菜園は禁止?

真偽のほどは確認しなければならないが、アメリカには「家庭菜園禁止法」があるらしい。家庭菜園をやると逮捕されてしまうのだ。個人や小規模農家に食べ物を作らせない背景には、アメリカの遺伝子組み換え・超巨大・多国籍企業の活動がある。遺伝子組み換えの種苗を作っている会社が特許を独占していて、その会社から種苗を買わないのは違法となってしまうのだ。途上国の農家などが、こういう多国籍企業に訴えられ、作物の栽培を禁止され、その会社から種苗を購入せざるを得なくさせられたという事例を聞いたことがある。こうなれば、中世の農奴と同じである。

それでぼくが心配しているのはTPPだ。TPPは自民党・公明党・経団連・国民の多数が賛成しているので、おそらく日本はTPPに参加するだろう。それは、ぼく個人の力ではどうにもならないのであきらめてはいるが、TPP参加後の日本は、国内の増税・不安定雇用などと相まって、超格差社会・大貧困時代が来るのではと思っている。そうなったときに仲間を募り自立・独立運動をしようと思っていたが、貧しくても楽しく人間らしく生きていく手立ての一つが、食糧の自給である。だがTPPに参加したら、アメリカの基準に合わなければどんどん訴えられ、家庭菜園と種苗の保持が禁止され、アメリカ産の遺伝子組み換え食品を食べて生き延びていくしかなくなる。(金がある人はもっといいものが食べられるが、貧しい人ほど悪いものしか食べられなくなる、というのがグローバル経済の特徴だ)。そうやって人間の自立や尊厳が奪われるのは、物質的貧困よりもみじめなことだ。人間の尊厳を守り、TPP後の大貧困時代を楽しく生きて、アメリカからの真の独立を支える最後の砦は、家庭菜園で個々人が作る食糧自給だと思うのだが、その手段をも奪おうとする周到な準備がされているのではと思うのだ。

「愛国心」とか「愛国教育」と言っている人たちの「国を愛する」とは、どんな意味なのだろう?

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2013年10月 8日 (火)

東北電力と「ともに、前へ」

東北電力さん、一緒に東北の未来のために前に進みましょう、という投稿記事が「河北新報」に掲載された。共感したので、その趣旨を紹介しておく。詳しくは2013年10月4日付の朝刊。杉山丞さんの投稿。

・電力需給状況は?⇒電力会社の「原発なしでは電力不足」という広報にかかわらず、酷暑のピーク時でさえも、供給能力の8割、平均最大電力は7割と余裕アリ。省エネ機器の普及と人口減少で電力需要はますます減り続ける。

(ぼくのメモ:電気を使わないようにすることがとにかく大事。でも、昔のような不便な暮らしに戻るのでは、多くの人の共感は呼べないから、省エネ技術や電気を効率的に伝える超電導技術などの開発が必要だし、元気な日本の産業を考えた時に望ましい)

・再生可能エネルギーの現状は?⇒電力会社は、「再生化のエネルギーが普及してないから、原発はやめられない」と主張しているが、再生可能エネルギーはすでに、夏場のピーク時需要の45パーセント、総発電力の20パーセント。

・発電コストが安いのは何?⇒電力会社は「原発の発電コストは火力よりも割安」と宣伝。しかし、安いのは燃料費のみで、運転・維持・事故処理・核廃棄物に膨大な費用がかかる。事故前の東北電力の有価証券報告書から計算すると、火力8.1円に対して、原発7.6円とすでに僅差。事故後は事故対策コストが0.5円上積みされるので逆転。核廃棄物の地下埋設は、コスト以前に地震列島で適地探しは無理。

・最近の東北電力が主張する値上げの根拠は?⇒「燃料原価高騰と円安で赤字になったので値上げが必要」との宣伝。しかし、実際は「燃料費調整制度」という便利な制度のおかげで高騰分は自動的にカバーされ、家庭向け部門は黒字だった。

・ではなぜ東北電力は値上げしたのか?⇒原発維持費が削減されず数百億円上積みされ、かかった費用はいくらでも原価に入れることができる一般企業ではありえない「総括原価方式」のせいで、原価にただ3パーセンをかけただけの事業報酬を確保したため、大幅値上げとなった。

・東北電力さんへの呼びかけ⇒女川原発に維持修繕コストをかけることをやめ、原発再稼働をあきらめてください。電気料金を値下げして、将来にわたる「安全・安心な暮らし」を実現して、被災市民とともに前に進みましょう。お願いします。

(ぼくのメモ:宮城県の村井知事にもお願いの声は届くかな?遠く銀河の向こうの星へ声を届かせるよりも難しそう。でも声があることくらいは知ってほしいな)

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2013年10月 4日 (金)

原発再稼働

福島原発での汚染水漏れが止まらない。放射能で東北の海や自然がどんどん汚染されていくのが残念でたまらない。電力会社は全力で事故の収拾にあたるべきだし、その能力がないのであれば、国や全世界に向けて助力をお願いすべきだと思う。福島原発から放出される放射能は結局全地球を汚染することになるのだから。

事故の当事者能力も疑わしい電力会社が、新潟県でまた別の原発を再稼働するのだという。素人のぼくには、その論理が分からない。たとえて言えば、死亡ひき逃げ事故を起こした人が、免許も取り消されず事故の謝罪や罪に向き合わないうちに、また車を運転するようなものだ。原発再稼働の裏には、素人や子供にはわからない「大人の事情」があり、その人たちが決めるのだろうが、でも、こういうことを若い人や子供にどうやって説明したらいいのだろうか。「大人の事情」で押し通す人たちが、立派な大人の代表として子供たちの見本になって、「正直に」とか「うそをついてはいけません」と言っても、何の説得力もないと思う。

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