日曜日は朝からずっと仕事があるので、事前投票を済ましておいた。投票所は結構人がいて賑わっていた印象を受けた。投票率が上がってくれることを祈るが、本番の日曜日はみんな選挙に行ってくれるのだろうか。昼間、仙台の街中を通ったら、テレビ局のイベントがあり、たくさんの人出。この人たち選挙に行ってくれるのか?テレビタレントさんに会うよりも大事なことがあるのだが。
ぼくは、次のことを考えて投票先を決めた。
・憲法…古くなって時代に合わなくなったから変えようというのは一理あるとは思うが、変えようと主張している人たちが、信頼できない。杞憂であってほしいが、改憲派の人たちは、自分の都合の悪い言論を封じ込めるために、基本的人権を制限して「軍法会議」で被告人に弁解の余地を与えず処罰したいのではないだろうか。また、改憲派の人たちは戦争をやりたがっているようだが、戦前の日本の軍部と同じで、合理的な作戦を建てられる人たちとも思えない。関東軍は、鉛筆を転がして作戦を決めたそうだし、沖縄戦も、その前の南方での海戦も、あまりにも見通しがなさすぎる。改憲派の人たちが、戦前の指導者よりも見通しが立つ人たちとも思えない。彼らが指揮を執る戦争で、また国民が犠牲になるのはごめんだ。
・原発…原発は、一部の政治家・官僚・企業が永遠に儲かる仕組みで、立地してしまった自治体は、もう補助金のうまみから抜け出せなくなってしまう。事故を起こさなくても、ひどいやり方で地元の土地を買収し、温排水を流して地元の海を汚染し続ける。まして、事故が起きればもっと悲惨だ。農業・漁業は出来なくなる。ぼくは原発なんて欲しいとは思わない。
・雇用政策…雇用の流動性を高めることが、労働者の働き口を多く与えるので、労働者にとってはいい政策だ、と考えるのは間違っていると思う。過去、日雇労働が許される分野を増やしてきたことで、日本社会の格差は結局大きくなって、労働者の生活水準は上がっていない。期間限定正社員制度を作れば、若者も働く場所がたくさんできていいというが、ぼくはそうは思わない。ますます、若者の雇用は不安定になり、生活が悲惨になり、結婚どころでなくなるのではないか。若い人ほど、雇用状況は悲惨だ。正社員にはめったになれない。大学生の就職活動で、30社40社落ちつづけて、パート、アルバイトというのが今の若者が置かれている状況に見える。引きこもりたくなるのも分かる。若者に希望を与えないようでは、日本の未来に希望も見えない。
・女性の参加…日本は女性の社会参加が少なすぎる。世の中男と女が半々いるのだから、例えば政治や意思決定の世界でも半々いていいはずだ。男女の平等の社会参加を当然として、後押しし、かつ自分たちでも実行している党を応援する。
さて、自分が世の中の標準からすれば、ごくごく少数派だということはわかっている。何を言っても変わらないとは思っているが、あきらめ悪く、選挙には必ず行くことにしている。
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