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2013年6月28日 (金)

株主総会

大きい会社では、6月は株主総会の季節だ。東北電力の株主総会では、「女川原発廃炉」「東通原発廃止」の株主提案が否決されてしまった。まず、こういう官僚的な会社の株主総会で、普通はシャンシャン総会で終わるところを、株主提案にまで持って行った、関係者のご苦労に感謝したい。運動をしている人から通信をいただいたりするが、賛同してくれる株主を探し、取りまとめ、電力会社と書類上のやり取りをし、形式を整えと、提案にこぎつけるまでが、本当に苦労だ。

そして、ようやく提案するわけだが否決されてしまう。電力会社の株式というのは、安定配当が見込めるということで自治体が大量に保有していて、議決権を持っている。原発廃炉に反対した株主は、仙台市と宮城県だ。仙台市はここ15年くらいは、市役所出身者が市長に当選し、改革的な市政は行わず、公共工事だけは粛々と推進している。宮城県知事も、業界団体から盤石の推薦を受けている人で、女川原発推進派だ。図らずも、仙台市も宮城県も、まさにその姿勢が表れたわけだ。

国会では、どさくさまぎれで「電気事業関連法案」が廃止になり、電力自由化、発送分離は先延ばしになってしまった。これは、誰がほくそえんでいるのだろうか?

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2013年6月24日 (月)

都議選のことなど

東京都議選があった。都議選は、国政の前哨戦ととらえられているので、今度の参院選の結果を占うものとして注目された。ぼくがいつも気になるのは投票率だ。日本の投票率は相変わらず低い。投票は、国民の権利であると同時に義務だ。この国では「権利」は血であがなったものではなく、天から降ってきたものなので、「権利」をこれだけ放棄する人がいても仕方ないのか。だが、決して天から降ってわいてきたものとばかりは言えず、先人が苦労して獲得してきたものでもある。「歴史」を学べば、先人の苦労も分かり決しておろそかにはできないはずだ。自民党が提唱するように、憲法を改正して、国民が権利ばかり主張せず、義務をきっちり果たすように厳しく締め付けるべきなのだろうか。

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2013年6月20日 (木)

忙しいです

このご時世ですから、仕事があるだけでもありがたいですが、何せ忙しいです。フリーの仕事というのは、結局立場が弱いので、来る仕事は断るわけにはいかず、(というのも、いったん断ったら次はないよ、というのがこの世界なので)、来る仕事を、すべて「はい、はい」と言って受けていたら、まったく休みがない状態になってしまった。

フリーの仕事というのは、とにかく褒められようが、何だろうが、いい仕事をして納品するしかありません。それをやってると、きっと見てくれている人がいるので、たとえこっちで切られても、次の仕事があっちでつながっていくという世界です。それにしてもいわゆる「ワークライフバランス」が欲しいところです。ちょうどいい具合の仕事量ってないんでしょうか。そして、いつか実現したい夢ですが、仕事を選べる自由が(ということは、断れる自由が)欲しい。

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2013年6月16日 (日)

左翼のくそども

復興庁の事務次官の官僚さんが、「左翼のくそども」「田舎の議会」などとツイッターで発言し、解任されることになった。ぼくは、官僚さんがどんなことを言おうが発言しようが構わないとは思っているが、今の官僚さんは昔と比べて、「余裕がないのでは?」ということを感じた。

日本の一流の官僚さんだったら、絶対に自分のほうが優秀で上の立場の人間だとわかっているから、「左翼のくそども」に何か言われても泰然自若としていて、「しょせんは負け犬の遠吠えだろう」と心の中で冷笑していただけだっただろうに。それを彼みたいに、同じ土俵に立って「左翼のくそども」の発言を受け止めるから、ついツイッターでつぶやきたくもなるのだ。

ぼくは「官僚主義」にとても興味がある。自分の中の文学的テーマだとも思っている。「官僚主義」は「愛」とか「友情」とか「嫉妬」とか「暴力」とかと同じように人間の本質を構成する。だから、あなたも、そして私も、もしその立場になりさえすれば立派に「官僚主義」を発揮できると思っている。

「左翼くそ野郎」の官僚さんをはじめ、古今東西にいろいろな官僚がいるが、ぼくは聖書の中に出てくる「ピラト」が、一つの典型的な官僚主義者だと思って、何とかこの人のことを含めてドラマにできないかと思っている。紀元前後のころと言えば、世界にはたった2つの大帝国しかなかった。「ローマ」と「漢」だ。大帝国を統治するために、人間が人間の本性に根差して発明した制度が官僚統治機構だ。「ローマ」と「漢」がなぜあれほど優れた国家へと発展できたかというと、それは紛れもなく優秀な官僚制度が存在したからだ。

さて、ピラトはローマ本国から派遣されて、属州支配の総督官としてユダヤにやって来る。ユダヤは当時札付きの属州だ。宗教的にうるさい民族でなにかと統治するのが難しい。しかし、こういうところを無事に治めきると、(というか、自分が担当者としているときに業績が上がることよりも、「何もない」というのが官僚にとってはとても大事)、官僚としてのピラトの経歴も箔がつき、次のもっと実入りの良い属州へと転勤できるのだ。

案の定、ピラトの就任中にユダヤ人が騒ぎを起こす。ユダヤ人の司祭が、ユダヤの王を僭称する頭の狂った青年がいるので、処刑にしてくれと訴え出てきたのだ。そう、イエス・キリストのことである。もし、これが本当であれば、王と名乗ることはローマへの反逆となり、それを見逃した官僚としての自分の傷にもなる。しかし、ピラトが事件を審理して見ると、どうやらこれはユダヤ人同士の宗教的な内紛で、ローマの統治と官僚としての自分には関係のない事案だということが判明するのだ。

イエスがそんな大それた反逆をするような人とも思えなかったし、罪があるとは思わなかったが、ピラトはユダヤ人司祭があんまり「死刑、死刑」と騒ぐものだから、「本当にいいのか、俺は知らんぞ」と言って仕方なく死刑判決を出す。イエスを死刑にした方が、ローマのユダヤ統治にも官僚としての自分の経歴にも有利と判断したからのだろうが、さすがに人間ひとりの生命を奪うことなので、自分は「一個人の人間としては」無関係ということを象徴する動作として、手を洗う。

ここだ、ぼくが真の「官僚主義」が発揮される場面として、とても印象深く覚えているところは。「官僚主義」というのは組織としてのある方向性を持った判断であり、一個人が人間的な裸のレベルで考えて下すものではない。「左翼くそ野郎」の官僚さんは、そういう意味であまりにも、人間過ぎたというか、官僚らしくないというか…

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2013年6月13日 (木)

昭恵夫人

福島原発で何事も起らなかったかのように、安倍首相が世界に向けて日本の原発を売りまくろうと意気込んでいる。財界トップの方々には、うれしいことだろうが、これで本当に国民の生活が豊かになるとは思われない。指導者の方々が、よいと思って進んでいく方向が、長い目で見て、一部の階層の人を除いたら、多くの国民の幸せを増やすとは思えない。『成長戦略」なるものも、たくさん作って、たくさん輸出して、たくさん使って、たくさん捨てて、企業と一部の人が儲かれば、まわりまわって、地方に住む下々の者どもも豊かになれるという旧態依然の発想だ。そういうところに人間の幸せはないという、目覚めた人たちは、始めから「成長」「進歩」などに期待はしていない。経済成長ばかり追求して、何か大事なことが忘れられ、このままでいいはずがないという漠然とした不安を多くの人が感じるから、この国には安心して住める環境がないと思うから、子供の数も減り、衰退の方向に行くのだとしたら、一種、自業自得ではないか。

さて、そんな中で、夫が原発セールスにいとまがないのをしり目に、昭恵夫人が、「原発の売り込みは心が痛む」と発言した。地元の河北新報では、すぐに報道していたが、おそらく大手新聞では規制がかかって報道されなかったのでは?

さて、そこで思うのだが、原発に反対している人たちの運動はなかなか力が得られない、広がりがない。推進派の本気度や執着度、資金力、影響力に比べたら微々たるものだ。だが、あきらめず粘り強く続けていくことがもちろん大事なのだが、推進派の身内の人に感謝されるような活動を目指すのはどうだろう。東北電力の社員の家族の人から、国交省の社宅に住む家族の人たちから、「ずっと、活動を続けてくれてありがとう」と言われるような活動をだ。

こういう粘り強い活動で、ぼくが本当に感謝している活動は、長野で始まったチェルノブイリの連帯活動だ。チェルノブイリの原発事故の公式被害は60人程度というのが、推進派のIAEAやWHOの見解で、原発推進の日本政府や学者(ガイア理論提唱者のラブロック氏や日本の推進派学者・医師)だ。だが、まずは地元の臨床医たちが異議を唱え始め、住民の健康被害が甚大なことになっているという声を上げた。チェルノブイリの地元から、救援の要請を受けて、長野の僧侶が中心となり、医師の鎌田實さんらに声をかけ、チェルノブイリ救援の組織を作り、支援をしてきた。彼らの活動は当然救援される側から感謝されるものであったが、彼らの蓄積してきた経験と知見が、今度の福島原発事故のその後の対応にとても役立っているのだ。

もし彼らの知見と体験がなければ、福島原発事故は全然違った様相になっていたはずだ。誰も爆心地から避難しようとしなかっただろうし、子供たちや住民たちの健康被害の広がりは、現在の比ではなかったであろう。彼らの知見と経験が、曲がりなりにも、政府がやろうとしない事故後の対応や行動、対処の仕方を良い方向にすることに役立ったのだ。そういう意味で、粘り強く続けてきた彼らの行動は感謝されるべきだし、何よりも、推進派であろうと反対派であろうと、その子供や家族を平等に救ったのだ。東北の子供をはじめ原発事故による人々の健康被害は大変不安な状況にある。彼らの知見と経験はこれからますます輝きを持って、役立ってくる。だから、きっとこれからどんな場面でかはわからないが、推進派の身内の人からも「ありがとう」と感謝される場面が必ずある。

そういう意味で、推進派の身内に感謝される反対運動と言ったのだ。長野のチェルノブイリ連帯運動の中心が仏教の僧侶だったことから、これからの原発反対運動が広がりを持って受け入れられていくためには、「平等施」「無差別」ということが大事だろう。

里山での共生生活の実践を通して、世界の平和を実現していくという、ぼくの試みは、いったん原発事故で中断してしまった。そして、今は、仕事の中に、忙しさの中に逃げている。(考えない方が楽だから)。だが、原発がなくても大丈夫というか、原発を憎んでいるわけでなく、原発は一種の象徴で、ああいうシステムがなくても、少なく持っていても、収入が減っても、豊かに幸せに暮らせる方法や暮らし方はあるのだということを考え、実践し、伝える試みはいつかまた再開したいと思っている。

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2013年6月11日 (火)

AKB選挙

以前、我が家にホームステイしたアメリカ人の青年から、メールが来た。「AKB48の選挙を見たか?」。そう彼は、アメリカ人のオタク系の青年だったのである。わざわざAKBの総選挙のことでメールをくれたのかと思ったら、用件は大学を卒業したということだった。アメリカの大学の卒業は6月なのだ。卒業式でよくかぶるあの帽子をかぶった彼の写真が添えられてあった。

我が家でホームステイをしてお手伝いをしてもらった時、いまいち、動きが要領を得ないこともあったので、明子さんが、「あんたみたいな人は、インドに行って修行してくるといいよ」と彼に言った。そこで、彼は卒業旅行にインドを選んだ。明子さんは、彼の人生を変えてしまった。

インドを旅行してきた後、彼はどうするかというと、日本でALTになるのだ。オタクの聖地日本で仕事ができるという、彼の夢がかなうのである。だいじょうぶか、日本の教育?という気もするが、彼はきっと日本の生徒たちに人気が出ると思う…。その経験をもとに、多分将来は、理想の漫画喫茶の経営者になるのではないかと思う。(と、以前彼は夢を語っていた)

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(明子さん作である)

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2013年6月 9日 (日)

中総体

中総体の応援に行ってきた。中学校3年生の最後の部活動の成果である。小さいころからあまり運動神経が良くない子だと思っていたので、運動面では期待していなかったが、転校後も転校前の部活を選んで、やめずに頑張って続けていた。仙台に越してきてからは、部活が終わってから夜近所の体育館に出かけて、社会人や大学生に交じってバトミントンの練習をしていた。うまくなってるとも、思ってもいなかったが、今日はじめてみたら、ずいぶんうまくなっていたので驚いた。あと一つ勝てば県大会というところで負けて悔し涙だったが、こんなに努力してうまくなっていたのなら、親としては、その努力の成果は十分認めたい。

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2013年6月 7日 (金)

電気事業連合会

東京電力、東北電力など、全国の電力会社が、お金を出して原発を推進しているところが、「電気事業連合会」だ。電気事業連合会は、原発を推進している読売グループやフジサンケイグループなどに出稿をして、原発に有利な記事を掲載する。電力会社も、一流企業から転落しかけているので必死なのだろうが、自分たちだけの利益でなく、もっと大きな利益のために、何とか、発送電分離や電力の自由化を受け入れてもらいたい。意見の異なる人をどう説得し、納得してもらうのか、対話・和解・共生が今後必要だ。

さて、我が家にフジサンケイグループの無料誌が届くので、仕方なく、電気事業連合会の記事、というか広告を見た。これだけ紙面を使っているので、だいぶ広告費もかかっているはずだが、もとは全部我々の払った電気力金なので、無駄な経費は使わないでほしい。電気料金値上げの前にやることはあるはずだ。

記事の流れだが、まず老朽火力発電所の所長さんが登場。古い施設なので、石油をじゃんじゃん使い、環境にもとても悪いと説明。(だが、大企業は減価償却という会計操作で守られているので、老朽施設など、とっくに資産価値ゼロで、会社の資産や経営にぜんぜん影響を与えていないのでは?古い施設はどんどん発電効率が良くて、資源を浪費しないものに変えていけばいいのではないか?ちゃんと説明してくれれば、消費者だって納得する)

さて、次に学者・専門家の登場。(お名前を書いておく「蟹瀬誠一さん」)。そして、無知な主婦を啓発するという構図。(いつまで、こうして女性が貶められているのだろうか、この国では)。原子力の燃料費は1円です。そして火力は18円です。これを見ればいかに火力発電がダメなことがわかるでしょう、というわけ。(原発の発電費がいかに、都合の良い計算でごまかされてきたか、今ではたいていの人が分かっていると思うのだが…)。さて、世論の脱原発の雰囲気になんとなく流されていた主婦は、「えー、そーだったんですか、初めて知りました。しっかり考えないといけませんね」と、チャンチャンで終わる。

原発事故の前は、この電気事業連合会のコマーシャルに勝間和代さんやビートたけしなどそうそうたる文化人も出ていた。電気料金を払っている身として、(少額で申し訳ないが)、有名人のギャラやらそんなことに公共のお金を使わないでほしいと思う。

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2013年6月 4日 (火)

高校生に伝えたいこと

予備校の授業の合間に、模擬試験の原稿や、来年4月から販売する教材つくりなど、忙しい。日曜日にも8時間ワープロに向き合っていなければならないのはさすがに疲れる。夢想の中だけでも、どこか南の島でも行って、昼間からお酒を飲んで海でも眺めてぼんやりしていたい。

さて、理系志望の生徒向けに小論文模擬試験を作った。理系だから、社会的な価値判断が入るような問題はダメと、編集部から言われ、客観的データからのみ、論理的に考えてこうなる、という問題を作ってくれと言われた。(しかし、だから日本の理系は、価値判断を放棄して、ひたすら技術開発に走ってしまうのだろう。その一翼を担いでしまうことに少し忸怩たる思いはある)

それで、作った問題は、福島県のお米のデータのグラフを2つ与える問題だ。田にカリウムが少ないほど、米のセシウム含有量が多くなるというデータと、セシウムが多く検出された田と検出されなかった田の違いとして、稲わらを還元しているかどうかに気付かせるデータである。データだけ見て、論理的に(=理系的な頭で)判断して、どうやれば、セシウムが含まれない米を作ることができるかを、考えさせる問題なのである。

ぼくなぞは、このデータを見て、やはり有機農業というのは原発事故後でも、有効だったのかと、有機農業のすごさに思い至るわけなのだが、しかし、原発事故があり、こんなこと自体考えないといけなくなったということ自体悲しい。これからの子供たちは、放射能がある環境の中で暮らしていかざるを得ない。その中で知恵を働かせ、ヒバクや汚染を防ぐ技術も生み出し、暮らしていかないといけない。「放射能なんて、何ともないから気にするな」という御用学者の言には耳を貸さず、たくましく知恵を出し合って生きていこうという、ぼくからのメッセージだ。

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