UA-92533382-1 青森県知事の脅し: よつば農場便り

« 朝爽やか | トップページ | ごみの行方 »

2012年9月 9日 (日)

青森県知事の脅し

原子力発電所で出た、核のゴミを「リサイクル」という美名で飾ってごまかしている「核燃料サイクル」計画なるものがある。もちろんこれは原子力ムラの都合の良いロジックであり、安全にリサイクルできる技術など日本にも世界にもないし、リサイクルのために処理すれば、何もしないで地下に埋めるよりも、はるかにたくさんの核物質を環境中に放出してしまう。

原発事故以降、さすがにこの「核燃料サイクル」の胡散臭さも知れてきて、国は核燃サイクル計画から撤退する選択肢も示し始めた。そこで、時計の針を逆戻しにしようと必死になっているのが、青森県知事である。青森県は、核燃サイクルを受け入れて生きていくと決めた。(もちろんこの決定にどれだけの民意が反映しているかは疑わしい。電力会社の買収や反対派の切り崩しはもちろん存在した)。とにかく、原子力で生きていくと決めたからには、漁業をはじめ、たくさんの選択肢は放棄してしまった。こうなったからには、原子力マネーが流れ込んでこなければ生きていけない体になってしまった。

覚せい剤と同じである。打てば、一時は以前に増して元気や集中力が高まるが、薬の効き目がなくなるとたちまち体がだるくなり、何もしたくなくなる。だから、また覚せい剤が欲しくなり、やがてそれからは逃れられなくなる。核燃サイクルからの撤退は、青森県に覚せい剤が打たれなくなることと同じだ。そこで、青森県知事は、「核燃サイクルから撤退するのであれば、いま青森に集まっている核のゴミを、各県に送り返す」という脅しをかけはじめた。

青森としては、もっともな議論だ。地元で出たのではないゴミをどうして引き受ける必要があるのか?そして、青森県知事はいいところをついている。つまり、原発は「トイレなきマンション」と言われているが、まさに、ごみ処理の方法も決まってないまま、原発を作り稼働させることがどれほど愚かなことか、青森県知事の脅しは物語っている。もちろん青森県知事の考えは、ごみを引き受ける代わりにたっぷりお礼はもらう、という腹積もりなのだが。しかし、そもそも日本国債でも暴落したら、国から金を引き出すという、従来のやり方がいつまでも続き、彼らの利権が安泰だとは思えないのだが、これは素人の浅知恵なんだろうか。

核燃料サイクルがダメであれば、核のゴミは地中に埋めるしかないが、さすがに、日本ではどの自治体も今のところ候補地に手を上げていない。「金さえ積めば、大丈夫でしょう」と、かつて斑目氏が発言していたが、どうやら日本の偉い人たちは海外にも目を付けているらしい。そのことは、また次回に。

|

« 朝爽やか | トップページ | ごみの行方 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 青森県知事の脅し:

« 朝爽やか | トップページ | ごみの行方 »