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2011年8月29日 (月)

松島

フランス人の学生テオ君が我が家に遊びに来て、そしていよいよ帰るというので、松島見学へ連れて行った。(その前に、ラーメンが好物だというので、一緒にラーメンを食べた。人から聞いていた、地元で行列ができる店に行ったのだが、あいにくしまっていて、仕方ないので「幸楽苑」に連れて行ったが、たぶん満足していたと思う)

外国人なので日本三景を見せてあげようと思い、松島へ向かった。私自身も、松島が津波の被害からどれくらい回復したのか見てみたいと思ったのだ。

着いてみると津波の被害はほとんど感じられなかった。ある店には津波はここの高さまで来ましたと、紙が張ってあり、それを見ると1階のかなりの高さまで来たことがわかった。

テオと話しながら、五大堂や瑞巌寺を見学した。瑞巌寺は何度見てもいい。宝物殿に行ったとき、「お宝を見よう」といったら「宝」と「お宝」はどう違うのかとテオが聞く。「お」をつけると丁寧になるんだよと説明したら、「お寺」とは言うけどなぜ「お神社」と言わないのか、「そば」とは言うけどなぜ「おラーメン」と言わないのかと質問された。「ラーメン」は庶民的だから丁寧に言わなくてもいいんだよというと、ラーメンだって技術の結晶なのだから、ラーメンがかわいそうだと言う。

本当によく日本語を勉強していいる面白いやつである。しかし、日本語って難しい。

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2011年8月25日 (木)

ボランティア

亘理は宮城の海沿いにあり、冬の温暖な気候を生かして果物の栽培が盛んだ。(宮城の「湘南」と呼ぶ人もいる)今回の津波でイチゴ農家の人たちが家やビニールハウスを流されてしまった。農家の人たちは仮設住宅に暮らしながら、新しい場所にビニールハウスを建て、イチゴ栽培を再開することにした。

我が家に滞在中のテオ君と一緒にイチゴ農家のビニールハウス建てを手伝いに行った。彼にとっては震災後の日本の現実を見るいい体験になるだろうと思ったからだ。

日本語が上手なテオは、農家の人たちの間で人気者になり、農家の人たちはフランス旅行をするといって喜んでいた。何もかも失って、またゼロからスタートする農家の人たちの姿を見ていて、僕のほうも少し元気が出てきた。

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2011年8月23日 (火)

放射線測定の旅

フランス人の若者テオが遊びに来てくれているので、日本の田舎風景を見せてあげたいということもあり、ドライブに出かけた。ついでなのでガイガーカウンターを持って放射線量を測定してきた。

まずは、川崎町。ここには有機農業を実践している方が居て、いろいろなイベントなどもやっていて、そのスタイルに影響を受けた。久しぶりに訪れたら、手作りの直売所など新しい建物が建っていた。話を聞くと皆手作りの建物だということ。やり方に迷いが時々生じるが、この地でがんばっていくとのこと、話をうかがうことができた。川崎町の放射線は低かった。

次は仙台の秋保温泉。有名な秋保おはぎを売っているスーパー「さいち」で買い物。駐車場はいっぱい。全国からの視察が絶えない。田舎の小さなスーパーだが、おはぎを始めお惣菜コーナーがとても充実していて、常識では考えられない年商を稼ぎ出しているという。うなぎ弁当が400円だったがいろいろなおかずがつめあわされていて、テオも満足していた。

300円の公衆浴場に行ったが、お湯が熱い。でも気持ちよかった。

秋保の奥には都会から来た人たちが、喫茶店などを出している一角がある。そこにはわら(ストロ-ベイル)で作った家がある。建設中だったが見学してきた。話によると、断熱効果があるエコ住宅だということだ。

秋保の放射線量も低かった。

いろいろなところの放射線を測ったが、放射能は爆発したあの日の天候や風向きで思わぬところが高かったり、思わぬところが低かったりする。そして総じて、自然の多いところのほうが放射性物質が多く、都会のほうが低いというのが現実のようだ。これからは、外国産のものを食べて、都市で生活するのが健康的な生き方になってしまうという、おかしな時代を生きなければならないようである。

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2011年8月22日 (月)

テオ来たる

昨年、農業のお手伝いとして我が家に来てくれたフランス人のテオ君が、日本を旅行中に我が家に立ち寄ってくれた。何日か泊まっていく予定だ。

ここ何日かこちらでは天気が悪く雨降り続きである。明日以降も天気は悪いらしい。放射能のせいで農作業もしていないので、手伝ってもらうこともないのだが、こちらにいる間に案内して震災後の様子を見せてあげようと思う。

一年ぶりの再会で、日本語がまたさらに上達していて、日本語でかなり立ち入ったことも話せる。大学でさらに勉強を続け、東洋の研究をしてまた日本に留学できるかもしれないといっていた。

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2011年8月19日 (金)

旅から戻って

京都でお世話になっていた子供たちを迎えに行き、長野、群馬によって、今日帰宅した。京都では京都精華大学の学生さんたちを中心に子供たちを迎え入れる準備をしてくれていて、迎えに行き、スタッフの方たちに挨拶ができた。20人くらい子供たちがいたが、スタッフの皆さんには本当に感謝だ。

長野では松本城や、安曇野のわさび田、荻原守衛美術館などを見てきた。松本に寄ったのは、市長がチェルノブイリで支援をしてきた医師で子供の被爆について理解がある人だからという理由だが、改めて行って見ると、ここは日本アルプスからの恵まれた湧水地で、水という貴重な自然に恵まれたところだと感じた。

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恵まれた自然を壊さずに生かしていくことを考えればよいが、原発などで環境破壊が起こってしまえば取り返しの付かない貴重なものが一瞬にして失われてしまうことになる。

松本城は美しかった。国宝である。

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荻原守衛の彫刻「女」は教科書にも載っていて見れば誰でもわかるはずだ。守衛は光太郎とも親しくしていた。美術館には光太郎の彫刻作品もあった。建物は守衛の死後、すぐに立てられたそうだ。だから、戦前の建物だ。

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2011年8月 9日 (火)

グリーンピースからの連絡

国際的な非政府組織のほうが、時に自国政府よりも信頼できることがある。利害関係にないからだ。

以下はグリーンピースのメールマガジンからの転載。今は、畑を作っていないので、スーパーに行って何を買ったらよいか迷っている。いよいよ回転寿司にも行けなくなってしまうのだろうか。

本日の記者会見でグリーンピースは、福島第一原発周辺で7月に実施した、
海産物の放射線調査で、すべてのサンプルから放射性物質を検出、
一部のサンプルからは、暫定規制値を超える放射性物質を検出したことを
発表しました。

これを受けグリーンピースは、日本政府に対して

● 魚介類のモニタリングおよび流通規制の強化
● 小売店における魚介類商品の放射能汚染の数値と漁獲海域の表示義務化

を要請しました。

また、この要請が政府に受け入れられるよう、そして小売店のいち早い対応を
促すため、みなさんと一緒に、ウェブサイトと店頭で行えるプロジェクトを
開始しました。


http://www.greenpeace.org/japan/sakana/?gv20110809


今回の調査結果は、福島沖の放射能汚染が依然として
深刻な状態であることを表しています。

しかし、大手スーパーマーケットなどでは、売られている魚介類が安全かどうか
消費者が判断できる、十分な情報が提供されていません。

汚染肉牛の流通のようなことを、魚介類でも起こしてしまわないように、
政府は、海洋調査を一層強化するとともに、流通現場での放射線量や
漁獲海域の表示の義務化を、急ぐ必要があります。


さらに、小売業界は政府の対応を待つのではなく、消費者の安全を第一に考えた
流通体制と、ラベル表示による消費者への情報提供を
早急に実施するべきではないでしょうか?


一刻も早い政府と小売店の対応を求めるため、今すぐみなさんも
私たちのプロジェクトにご参加くださいませんか?

ご参加方法は、こちらから
(放射線調査の結果も、このページからご覧いただけます。)

http://www.greenpeace.org/japan/sakana/?gv20110809


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
グリーンピースの活動をご支援ください
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回のような調査や要請ができるのも、政府や企業からの資金援助を一切受けていない
国際NGOだからこそです。

私たちが今後とも活動を続けられるよう、ぜひ温かいご支援をお願いいたします。

https://www.greenpeace.or.jp/ssl/support/supporter_form_html#form

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2011年8月 6日 (土)

内部被爆をどう考えるか

今日は広島に原爆が投下されてから66年目の日だ。アメリカ政府も日本政府も、原爆で一瞬にして命を奪われた人たちの被害は認めてきたが、それ以外の人たち、たとえば、原爆投下後数日後に広島に入ってほこりを吸い込んだりして被爆をしてきた人の被害を認めてこなかった。もちろん、それは放射線の被害なんてないということを宣伝し、アメリカが核兵器を持ち続けるための戦略であった。

内部被爆のことを調べてくれている医師や科学者も日本には少数ながらいる。矢け崎克馬氏もそのような人の一人だ。講演会の記録を以下に掲げる。多くの人に低線量放射線の健康被害を考えるきっかけにしてほしい。

以下講演記録---------

みなさん、こんにちは。今日はやがて出てきますけれども、『内部被曝
隠しと安全神話』ということで、私が今日お話させてもらいたいことは、
「被爆者切り捨てを再現させてはならない」ということです。どうぞ宜
しくお願いします。
私は被曝ということについて、考えの一番元になる情報についてお話を
することが、今福島で起こっている事態に対する考え方の基礎になると
思っております。従って、これからの話も、そういう事柄の話に絞って
いきたいと思っています【註01】。
まず、福島では子供たちが実際にもう内部被曝しているというデーター
がありました。
放射性が人間の体の中でどういうことをしているのか?これは体の中の
分子を切断するという、そういう作用を、ほとんどもう100%といっ
ても良い‥‥そういう作用をしているのです。我々が今呼んでいる放射
線というのは、少し専門的に言えば、電離放射線というように言います。
電離というのは、原子の中で廻っている電子を原子から吹き飛ばす‥‥
これが、分子を切断してしまうという、そういう作用をしてしまうこと
になります。
では、分子のその切断される相手というのは、たとえば、DNAが切断
された場合には、具体的なガンの元になる、DNAの分解などが起こっ
てしまいます。DNAが変形されたものは、子孫に対する不安定原因を
持続的に与えてしまうことになります。その他、人体のいろいろな機能
を司っている組織も切断してしまう為に、体に様々な機能障害が発生し
てくることになります。ですから、放射線の作用として、こうしたこと
が基礎にある以上、健康にとって放射線は害悪だけがあって、利益にな
るようなものは何も無いのですね。この点を、まず報告しておきたいと
思います。
いま、分子という言葉を使いましたが、それについて少し説明します。
水素原子の場合ですが、これは一番簡単な構造の原子でして、原子核の
中にプラスの電気がひとつあって、その原子核の外側をマイナスの電気
を帯びた電子がひとつ廻っています。これが水素原子そのものの形なの
です。普通、我々の生活の中には、この水素原子が2個くっついた形も
のもとして、それが水素分子と呼ばれるものなのですが、そういう分子
という形で存在しています。
最初はバラバラの別々に離れて、単独で存在していた水素原子のそれぞ
れの電子が、水素原子がくっつく際に、2つの原子の間で、電子対とな
るんですね。この電子が対になることで、2つの原子の重い原子核を引
き寄せて、原子同士がくっつくことが出来るようになって、それで水素
分子というものになることが出来るんですよね。
電子のペアというものが、我々の世界の周りにある全てのものの基礎と
なっています。
では、ここのペア電子(電子対)の箇所に放射線が入ると、どんなこと
になるのか?ペアになっている電子が、一番外側を廻っています。そこ
に放射線が当たると、そのペアの電子のひとつがはじき飛ばされて、電
子の対(ペア)が破壊されるという現象が起こります。破壊されるとい
うことは、分子結合が切断され、切れてしまうということになります。
例えば、DNAが1本破壊されて、チョン切られたとします。このDN
Aというのは、タンパク質からなる巨大分子で、全く同じ構造のものが、
2つ重なって出来上がっているんですね。ふたつあることで、細胞分裂
の際に、確実に遺伝子をコピー(複製)できるんですね。DNAはそうい
う構造になっているんです。
実は、DNAのここの1本だけが切断されるというような、そういうよ
うな被曝の仕方は、外部被曝の場合が、こういう形になるのですが、そ
れは主にガンマー線(γ線)被曝の場合です。
それに対し、内部被曝の場合で問題となるアルファ線(α線)は、ベータ
線(β線)というようなものの場合は、どうのような形でDNAを切断を
するかといいますと、その2本とも切断してしまうというような、そう
いうよな、非常に密度の高い形での切断をするんですね。
これを一般的な形で表してみますと、これがDNAが並んでいる分子だ
とすると、そこへ、ガンマー線(γ線)が飛来してくると、このように
「まばらな形」で、所々の形で分子を切断していきます。この場合は、
生物学的な修復作業がある為に、一旦ガンマー線(γ線)で切断されたD
NAは、互いに再接合しようとするのですが、その周囲のDNAはキチ
ンと繋がったままの正常な状態になっているので、比較的確実に元のま
まの状態に再接合することが出来やすい状況なのです。
ところが、内部被曝の場合だと、主な被害を与えるアルファ線(α線)
やベータ線(β線)の場合ですと、このように「ぎしぎし」と、いわば
「虱潰し状態」で、次から次へと「くまなく」DNA分子を切断してい
きます。アルファ線(α線)の場合は、体の中では40マイクロメートル、
紙一枚の厚さ程しか進みません。なぜこのようにアルファ線(α線)の
場合には、短い距離しか進めないのかというと、このように「ぎしぎし」
と、DNA分子を「くまなく、虱潰し状態」で切断していきますために、
ガンマー線(γ線)の場合と比べて、より多くのエネルギーを使ってしま
う為に、すぐエネルギーが減衰してしまってすぐに止まってしまうから
なんですよね。40マイクロメートルという非常に短い距離の間に、ウラ
ン235(U-235)から放出されるアルファ線(α線)の場合ですと、実に10万
個ものDNA分子を切断してしまうのですね。
このように、「ぎしぎし」と「くまなく、虱潰し状態」でDNA分子が
切断されますと、ガンマー線(γ線)のように、切断後の再接合が正常に
修復される確率が非常に低くなります。このように間違って正常ではな
い形でのDNA遺伝子の再結合(修復)が生じる確率が非常に高くなりま
す。このように間違って再結合してしまった「異常再結合」したものは、
遺伝子が変形したものとなってしまいますから、それらが生き残って活
動し始めると大変な状態になります。こうした「遺伝子の変形」が40回、
50回‥‥と繰り返されますと、「異常再結合」したその時から、20年、
30年の年月が経過した後になってから、ガンになると言われています。
これらをもう一度まとめておくと、
○もしも遺伝子が「異常再結合」した場合はそれが発ガンの原因になる。
○発ガンも元になる不安定さを本人だけではなく、その人の子孫、子供
たちにも与えていくことになる。
○変形された遺伝子がそのままコピーされていくので、そうした状況は
本人の親だけに止まらないという状況も必然的に生じる。
○遺伝子以外の一般の細胞分裂が切断されているような場合には、上で
述べたような遺伝的な効果や、発ガンの効果以外にも、様々な疾病を発
生させると言われています。
たとえば神経繊維の細胞が切断された場合だと、神経を伝える信号が伝
達できなくなるので、様々な機能不全症状が発症してきます。これは、
いわゆる「原爆ブラブラ病」等と呼ばれている体の不調な症状となって
現れています。
これは東北大学のガン科の医者たちが長年かかって集めたデーターの一
部で、スターングラスという人がグラフ化した図です。縦軸には、5歳
から9歳までの全国の4の都県の子供を対象にした、1000人当たり何人が
ガンで死亡したかの数値を表しています。横軸には年度を示しています。
広島・長崎で原爆が爆発した1945年がここですよね。その後にガンの死
亡率が上昇していますよね。戦後は1000人に一人くらいでガンが発生し
ていました。ところが原爆が落ちてちょうど5年目にドカッとその死亡率
が3倍になっていますよね。
ここに書いてあるのは、主な大気圏内核実験の開始時期も示しています
が、その大気圏内核実験の開始時期から5年後の数値も矢印で示してあ
りますが、ここでも被曝してから5年後に、ドカッと死亡率が急上昇し
ていますよね。このように典型的に確認出来る箇所以外にも、1963年に
地上核実験が禁止される「部分的核実験停止条約」が締結された際にも、
最後の「駆け込み実験的」にですけど、非常に大きな水爆実験も、その
時にも、なされたのですけれど、それからちょうど5年後の1968年の、
この年にも、もうひとつやはり非常に鋭く尖った子供のガン死亡数の急
上昇を示す曲線(数値)が見られますよね。実に戦前と比較して7倍もの
子供たちがガンで死亡しているのですね。
大気圏内核実験が終了すると、ガンで死亡する子供たちの曲線(数値)は、
ずーっとこのように減っていってますよね。これはもう完全に内部被曝
の影響なんですね。放射能のほこりを吸い込んだり、食べたりして、そ
れで子供たちが大勢死んでいっている。これは日本の医学部の先生たち
が集めたデーターによる、非常に確かなデーターなのですね。
実は昨日、NHKでですね、私がこのグラフを番組で使って出して示す
という事をNHKと夜遅くまでかかって約束していたのですけれども。
ところが、番組が始まったその時になってですね、NHKの方から「実
は、子供の病気についてはこの番組のテーマとして取り上げないことに
しました」という報告を受けました。それでスタジオに入って行ったの
です。アナウンサーがそういうテーマを持つとか、持たないとかいうよ
うな、そういったことは現場ではよくあることなので、私はそう思って
「それは結構です」と返事をしたのですね。ところがスタジオに入った
ら、問題のこの図すら置いてないんですね。番組の放送中で、子供の内
部被曝については触れないということだけではなくて、私のプレゼン
テーションの手段を、それまでもNHKは奪ってしまっているんですよ
ね。このようなことが、視聴者の見えない所で進んでいたとのですけど
‥‥これがNHKの実態、中味なのですよね。こうしたことの結果、私
の放送に期待なさって下さってた方に、ご迷惑をおかけしてしまったよ
うな次第です。
チェルノブイリの爆発事故が起こったのは1986年ですが、このグラフの
縦軸は、甲状腺に対する疾患の数を表しています。こちらは甲状腺のガ
ン発生数などを示しています。ここでも爆発事故から丁度5年経った時に、
甲状腺ガン発生数が、ドカッと増えてますよね。事故後の10年経過した
頃までに、なんと10人に1人くらいの割で病気を持つ子供が発生してきて
いるんですね。ガンの割合というのは、病気の中でも更に1割というよ
うな程度なのですが、それでも非常に多発していますよね。子供の甲状
腺のガンというのは、通常では10万人に1人という程度の、非常に少ない
割合なのだそうですけれど、このような異常な数値が出てきてます【註02】。
もうひとつの現れた症状は、たとえば、高血圧、腰痛、視覚障害、神経痛、
偏頭痛、貧血、白血球減少症、歯痛、胃炎、体力低下、糖尿病、皮膚病、
不整脈、胆石‥‥などなどの、こういった様々な症状に関して、被爆者と、
被曝してない一般国民との罹病率を、それぞれの疾病毎に、横棒グラフで
比較して示した図です。このデーターは1985年から1990年にかけて、1232
人の被爆者の実情を、大阪府立大学が調査したデーターなのですが。ごら
んになってすぐ解るように、今述べました疾病の全ての項目にわって、一
般国民の3倍から5倍にも及ぶ高い疾病者数が示されていますよね。ガンな
どには結びついてはいませんけれども、被曝された方々のガン以外の様々
な症状や体の不調の発生数の実際なのですね。
いま報告したようなグラフそのものが、政府が今盛んに放送して吹聴して
いる放射線の安全基準値などは、全て、国際放射線防護委員会(ICRP)が定
めた基準値に従っているだけなのですが、その基準にただ従って「放射線
の影響は大丈夫です」などと言っている放射線医学の専門家の先生たちが
所属している所でも、今紹介したようなデーターは、全部隠されてしまっ
ているのですね。こういう事実を見ても見て見ぬふりをしているのですね。
次に、内部被曝と外部被曝とを、比較してみたいと思います。内部被曝と
いうのは、放射能のほこりを飲み込んだり、吸い込んだり、水や食べ物と
一緒に体内に飲み込んだりして内部被曝が起こるわけなのですけれども。
ここに、赤い色をつけた点で、放射能を含んだほこりを画いてます。その
ほこりの大きさ(直径が)、1マイクロメートル(1000分の1ミリメートル)
ですと、人間の目にはもう見えません。直径が1マイクロメートル(1000分
の1ミリメートル)以下の大きさのほこりが外気中に漂って舞っている状況
だと判断して下さい。目には見えなくても、この小さな小さな一粒の中に
は約「1兆個」の原子が含まれています。ですから、一旦、体の中に放射性
物質が入ってしまったら、この「1兆個」の原子からどんどん放射線が発射
されるわけなのですね。これが、体の内部から放射される放射線で被曝す
るということで、それで「内部被曝」という言葉を使っているのです。
これに対して、今上で述べましたような放射性物質のホコリが体の外部に
あって、体の外から放射線が飛来してくる場合を「外部被曝」と呼んでい
ます。この外部被曝の場合では、人間の体に当たる放射線の種類は、ガン
マー線(γ線)だけと考えて可能です。と申しますのは、アルファ線(α線)
の場合ですと、空気中では4.5cm(センチ)の距離を飛んだら止まってしまう。
ベータ線(β線)も約1m(メートル)までしか飛ばない。しかし、ガンマー線
(γ線)は、更にずーっと遠くまで飛ぶのですね。なんでガンマー線(γ線)
だけが遠くまで飛ぶのかと言うと、先ほども上で見せたように、人体の細
胞のDNA分子を切断する場合でもガンマー線(γ線)の場合は、「まばら」
に切断すると申しましたように、ガンマー線(γ線)の場合は、エネルギー
を余らせたまま体の外に突き抜けてしまうので、非常に怖い放射線なので
すね。しかし、逆に言いますと、数ある放射線の中では人体には比較的
「優しい」放射線なのですね。
ガンマー線(γ線)を発する放射性物質が体外にあるときは、空間中の四方
八方のあらゆる方向に対等に放射されているわけなのですけれど、体の方
向に向かって発射されたガンマー線(γ線)だけが、人体を被曝させます。
ところが、このほこりが、一旦、体内に入ってしまった内部被曝の状態で
被曝しますと、外部被曝の場合とは事情がまるっきり違ってきます。短く
飛ぶアルファ線(α線)も、ベータ線(β線)も、全部ここで分子を切断して、
短い距離で止まってしまいます。ガンマー線(γ線)も同様に「まばら」に
被曝させるのですが、外部被曝の場合とは違って、内部被曝の場合には、
体内の組織の上下左右斜め上斜め下など‥‥360度の方向に、ありとあらゆ
る方向に向かって放射状(球状)に放射されるわけなのですね。このように
被曝する形だけを見ても、内部被曝のほうが外部被曝より遙かに怖いもの
だということが解ります。
次に、今、国際放射線防護委員会(ICRP)の人たちは、内部被曝を全然無い
ものとしているのですが、その為の手段として彼らが説明する仕方という
のが、「人間の体全体で放射線から受けるエネルギーだけを見ている」の
ですね。どんなに「密集している」のか、あるいは「まばら」な状態になっ
ているのか‥‥といった事は、一切捨てさって、考慮はしていないんです
ね。具体性は全て捨て去っています。
例えばアルファ線(α線)の場合は1発の放射線だけで、10万個の遺伝子が
切断されますが、それは、このように小さい、狭い範囲でDNA遺伝子の
分子が切断されます。しかし、国際放射線防護委員会(ICRP)モデルの場合
は、この10万個の遺伝子が体全体にバラ撒いた状態を想定して、その場合
の効果(=症状)を見ているだけなのですね。ガンマー線(γ線)による被曝
の場合ですと、そうした国際放射線防護委員会(ICRP)の見方、基準値でも
適応できますが、今上で紹介したように、体内の密集している組織の上下
左右斜め上斜め下など‥‥360度の方向に、ありとあらゆる方向に向かっ
て放射状(球状)に放射されている、そういう細部構造の仕組みが、全く見
えなくなってしまうのですね。これで国際放射線防護委員会(ICRP)の皆さ
んが「この程度の被曝は微々たるものだ」「無視しても差し支えない程度
だ」などと言っているのですね。このように線量測定の方法の誤りがある
のですね【註03】。
「今ただちに健康には害は無い」などと言っている言い方の問題点の、基
本的な点を網羅すると、「急性的症状」「確定的症状」などという項目も
あるようですが、100(mSv)ミリシーベルト以上でやけど等、様々な体の変
化が生じてくる、と言われてます。
ガンなどの症状となって晩発性として現れてくる症状(病理現象)のことを
「確率的影響」と言います。この確率的影響と呼ばれるものの大部分は内
部被曝から発生するものである。一旦犠牲者が出た後になってからでは、
この人は一体何が原因でガンを発症したかは追求できない状況があるので
すね。ですから、ごまかそうとする側にとっては、これはもう、格好のご
まかしやすい病気の現れ方になっているわけなんですね。
特にチェルノブイリ等で、典型的に見られた調査方法は、犠牲者が出るの
ですけれど「放射線リスク欧州委員会(ECRR)」という集団は、被曝してい
て調べたい群と、被曝していない群とを二つの調査対象群を設定する等、
かなり綿密な調査方法を採用しています。
「国際放射線防護委員会(ICRP)」も、「放射線リスク欧州委員会(ECRR)」
が行ってきている、こうした疫学調査も全て入手しています。しかし国際
放射線防護委員会(ICRP)がそれをどう扱っているかと申しますと、これら
の放射線リスク欧州委員会(ECRR)の疫学調査は「国際放射線防護委員会
(ICRP)のモデルに従った調査方法でないから、ビキニの放射性の影響で発
症した病気ではない」と言うように、全て「切り捨て」てきているのですね。
たとえば、ある病気の集団が発生すると、「国際原子力機関(IAEA)」は
「これは放射線との影響は認められません」と即座に発表するのですね。
そういう訳で、今現在の時点で、「国際原子力機関(IAEA)」の方々も、す
ごく大勢の人たちが事故の調査には行きましたけれども、「今回の事故と
病気との関係は見つけきれなかった」というような、そういう調査結果を
下しています。
私が一番強調したい点は、「国際放射線防護委員会(ICRP)」やそれが出し
ている放射線安全基準値なるものは、人の健康を考えた組織や基準値では
ないという点です。原子力発電をするために、原子力発電を押し進める事
を最優先させて、まず最初に、原発会社が営業が成り立つような放射線
レベルで線を引いているんですね。その結果、人がその原発からの放射能
で病気になって犠牲になっても、それで我慢してくれ!って‥‥そういう
ような仕組み(大前提)になっている国際組織、安全基準値なのですね。
利益が犠牲を上回るという大前提で、安全基準値の設定が初めからなされ
ている。これが、一般公衆に対する1年間の放射線許容量の数値の1(mSv)
ミリシーベルト/年間となっているというわけなんですよね。ところが、同
じ国際放射線防護委員会(ICRP)の基準値の場合でも、緊急時の場合でも、
もしも本当に人のいのちを大切にするというのであれば、人がどれだけ被
曝するのか?被曝を如何にして防ぐか?‥‥といった事を決めなければな
らない筈なのに、国際放射線防護委員会(ICRP)は、そうしたことを緊急時
の場合でも、一切何も対策が考えられていません。
緊急時に放射能で汚染されていない綺麗な飲み水や食べ物をどうやって確
保するか‥‥といったようなことは、一切対策は取られてはいません。そ
れなのに、ただ「20(mSv)ミリシーベルトまでは沢山被曝してもいいですよ
!」と、そういう値を言うだけなのですね。そういう態度は、まさに、東
電の発電する側の都合だけを最優先させて‥‥この、「東電の都合」とい
うのは賠償とかの経済的な事柄に関わってくる事柄だとは思うのですが
‥‥原理的には、まさに主権在民を破壊する考え方から出てくるものだと
思います。
このデーターは放射線リスク欧州委員会(ECRR)が試算したデーターですが
1945年から1989年までに、放射線によって世界でどれだけの人が命を失った
か、を集計した資料です。ここにECRRと書いてますのが、「放射線リスク
欧州委員会(ECRR)」のことですが、総計で、何と6500万人の人が世界で
放射能によって亡くなっているという試算をしています。ものすごい数で
すよね。ところが国際放射線防護委員会(ICRP)の、内部被曝を見えないよう
にしている調査数値では、それが117万人とされています。この両者の差の
分の、約6400万人近くもの、膨大な数の被爆者数を、国際放射線防護委員会
(ICRP)は隠してきているのですね【註04】。
このように内部被曝ということは隠されてきているのですが、では、この
ように何故、内部被曝が日本人を始め全世界の人々から隠されてきたのか?
その理由は二つある【註05】。
ひとつ目の理由は、「核兵器は通常兵器と同じ兵器であって、核兵器が存
在することで、放射線で苦しめられることはない」ということを世界中の人
に信じ込ませたいという理由があるからですね。アメリカの核兵器保有を維
持し、アメリカの核戦略を保持し続けたいとする、米国の核戦略構想が、
根底に横たわっているからなのですね。その為にも、ひとつは、「核兵器は
通常兵器と同じ兵器であり、それが存在しても放射線被害は生じることはな
い」という必要があったからなんですね。
ふたつ目の理由は、ウラン濃縮工場を経常的に運営していく為に、原子力発
電を世界に広めること。ただし、広めるといってもアメリカの核戦略構想に
好意を持つ、アメリカ核戦略仲良しブロック国家群に対してだけ、アメリカ
製(具体的にはGE社:ゼネラル・エレクトリック社等製造の原発プラント大
企業の製品)の原発を売り込むことが大きな目的だったのですね。
結果的に、国際放射線防護委員会(ICRP)体制が果たしてきた放射線被害を隠
蔽するということは、アメリカの核戦略の大本において、今現在でもなお、
それは続いているわけなんですね。歴史的に、どんなことがあったかを、2
つ、3つ紹介します。
原爆被爆者から内部被曝を隠蔽してきたこと。これは基本的に被曝地広島・
長崎では被曝後では放射線のホコリが存在しないことにした背景には、原爆
投下約1ケ月後の1945年9月に西日本を襲った枕崎台風という大型台風の風雨
の影響を、巧妙に利用して、被爆地の放射線を含んだホコリや土壌が洗い
流されたことで、被曝後では放射線のホコリが存在しないということにした
のです。この点に関して、原爆症認定集団訴訟で、「アメリカや日本政府の
主張する、被曝後では放射線のホコリが存在しないということは事実とは違
う」ということを、すごく大勢の人たちが抗議しました。
また、この原爆症認定集団訴訟を起こした人以外にも、今はもう亡くなって
しまわれた方で、ヒドイ目にあってきた方々がいっぱいいます。ところが、
「国際放射線防護委員会(ICRP)は非常に民主的な機関だ」「広島・長崎の調
査結果からは、晩発性のリスクも低いです」などと言われているそうですね。
こんな事を言う人は、何を寝ぼけているの?目を覚まして下さいヨ!‥‥と、
私は言いたいですよね。原爆症で何が経験されたかを、全く自分たちの教訓
にしようとしていませんよね、こんなことを言う人たちは。一番悪い人は
国際放射線防護委員会(ICRP)の言うことを「鵜呑み」して、信じている科学
者たちです。
もうひとつ、ビキニの被害者たちに関しても、調査さえ全くしてきていない
ことも上げられます。
それからチェルノブイリ事故についても、「チェルノブイリ事故による放射
性の疾病は皆無である。最も悪いのは、精神的ストレスである」という国際
放射線防護委員会(ICRP)の報告ですよね。今もですね、福島市の中心の被曝
者に対しても「大丈夫、大丈夫‥‥」って言ってますけど、これが政府の決
め手になっているんですよね。
全く同じ構造が、「黒い雨に遭った」長崎の被曝体験者に対しても、「体の
調子が悪いのは精神的ストレスによるものだ。あなたたちは精神科に通院す
ることが必要です!」という、そういう扱いを受けていたんですね。
先ほども申しましたが、「放射性が原因であることは認められない」と、常
に言って切り捨ててきたというのが、チェルノブイリ事故を始め、その他の
原発事故に対しては、国際放射線防護委員会(ICRP)も、またその(いわゆる、
カッコ付きの)「放射性安全基準値」を鵜呑みにしてきているだけの、日本
政府も、自治体も、マスコミも、原発に対しては、徹底してこれをおこなっ
てきているんですね。
もうひとつは「必死の探索の結果、東電福島原発事故による放射性被害者は
皆無であった。二千某年、国際放射線防護委員会(ICRP)のからくりに腐り
きっている研究者一同」(会場爆笑)
被曝ということを第一にして、人のいのちを、きちっと保護するということ
を、行政も政府も行ってもらいたい。その為に、例えば、土地そのものが
汚染されれば百年後でも、そこでの生産と生活に影響を与えてしまうのです
から、地元の方には生活の場、生産の場を第一優先にして、徹底的に表土を
削り取って、新しい土に変えよう。例え、その為の費用が何兆円かかったと
しても、絶対にやらせねばいけない。その為の話をしています。
それから食べ物を、特に子供や妊産婦や病人に対して、行政が責任をとって、
より低く汚染しているものを食べさせるようにしなければいけない。これを
徹底してやっておかないと、これから起こってくる放射線による晩発性の
被害を防止することは出来ないと思われます。
これで私の話を終わります。失礼しました。(拍手)
-------------------------
【註01】
放射性の害悪
-分子切断-
電離放射線
電離とは:電子を原子から吹き飛ばす
分子(科学結合)
ペアー電子が結合力
電離は分子切断
----------------------------
【註02】
日本の原爆被爆生存者と一般国民との罹病率(%)
1985年~1990年  1232人の被爆者調査 大阪府立大学の調査
----------------------------
【註03】
「直ちには健康には害は無い」? 国民を捨てる考え
1(mSv)ミリシーベルトで十分危険
(1)急性症状だけ
確率的影響 を無視
 犠牲者サイドから原因究明が難しい
(2)内部被曝を認めない(核戦略で隠された)
 線量評価事態が極めてあいまい
(3)犠牲者が出ても→「放射性が原因とは認められない」
(ICRPモデルに従わないから)
        疫学調査を無視する
(4)ICRP
 効率主義:受認強要
 原発の効率と住民の健康を天秤にかける
----------------------------
【註04】
内部被曝は隠された
(1)核戦略
①核兵器は通常兵器と同じ
  放射線で苦しめられることはない
②ウラン濃縮工場を経常的に運営→原発
(2)隠蔽方法は
 臓器単位での吸収エネルギー
ICRPの基準に合わないから放射性起因ではない
-------------------------
【註05】
放射性被害の隠蔽(米核戦略)
ICRP体制の果たしてきた役割
(1)原爆被爆者から内部被曝を隠蔽
"広島・長崎の調査結果からは晩発性のリスクも低い"
-何を寝ぼけているの?目を覚まして下さい-
(2)ビキニ被害者隠し -調査さえしない-
(3)チェルノブイリの被害隠し
"放射性起因の疾病は皆無である。最も悪いのは精神的ストレス"
"放射線が原因であるとは認められない"
(4)『必死の探索の結果、東電福島原発事故による放射性被害者は
皆無であった』 (二千某年 ICRPのからくりに腐りきっている研究者)

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2011年8月 5日 (金)

京都に出発

子供たちは京都に向けて出発した。京都では京都精華大学の学生さんたちが、子供たちの受け入れプロジェクトを立ち上げてくれていて、ゴールデンウイークにお世話になったのに続いて、この夏もお世話になることとした。17日に迎えに行く予定だ。

さて、チェルノブイリの子供たちを日本に呼んで保養させるプロジェクトを続けている野呂美加さんの講演がお隣の丸森町であった。話にものすごい説得力があり、その行動の源は純粋な人類愛だ。このような方がいてくれたおかげで、福島原発の事故を経験している私たちが、どう考え行動すべきかの指針を得られる。こういう人にノーベル平和賞をあげればよいと思う。こういう人の話を聞くと、戦争も、核兵器も、原発もない、健康の心配も要らない緑豊かな地球を作るという前向きな気持ちがわいてくる。

講演会の様子はこちらで見れる。

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2011年8月 2日 (火)

月下美人

Pic_0654 夏の夜に一日だけ花を開く月下美人が咲いた。ここの所ずっと曇りか雨の日が続き、昨日の夜は20度を下回った。涼しいので、疲れが少し取れた気がする。

今朝、仙台港に北海道から子供たちが帰ってきた。しばらく会わなかったので背が少し大きくなった気がした。

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2011年8月 1日 (月)

汚染はどこまで進んでいるのか

原発事故による汚染はどこまで進んでいるのだろうか。放射線には3種類あり、ガイガーカウンターではかれるのはそのうち1種類だけである。しかし、測れないアルファ線が人体への影響が大きいという。

原発が爆発してさまざまな放射性物質が放出された。そのうち測っているのはセシウムだけで、猛毒のプルトニウム等は測定していない。だから、実際どのように汚染されているのかがわからない状況の中で暮らしているのだ。

以下は、慶応大学の金子勝さんが東京新聞に投稿した記事から引用。

7月26日 東京新聞夕刊より

放射能との闘いが始まった。  
 原子力安全・保安院によれば、福島第1原発事故で放出された放射性
物質は77万テラベクレル(テラは1兆)で、チェルノブイリの約1割程
度だという。一見、事故が小さいとの印象を与える。だが、チェルノブ
イリの放出量は520万~1400万テラベクレルと推計されており、広島型
原爆約200個分にあたると考えると、実は、福島第1原発事故は広島型
原爆20個分もの放射性物質をまき散らしたことになる。人間の命と健康
に影響がないはずはない。にもかかわらず、事故発生後、政府と東京
電力は情報を隠し、事態を放置してきた。

 七沢潔「『放射能汚染地図』から始まる未来Iポスト・フクシマ取材
記」 (「世界」8月号)は、水素爆発があった3月15日から現地に突入
した迫真のルポである。七沢らの計測によると、福島第1原発から4キロ
にある双葉町山田地区は、「セシウム137だけで1120万ベクレル」で、
チェルノブイリで居住禁止になる「第1ゾーンの下限値148万ベクレルの
約8倍」もの値であった。さらに七沢らは、3月15日に「『屋内退避』
(自主避難)地域に指定」された「原発から半径20kmから30kmの間」
にある浪江町北西部の赤宇木に入った。「だがそこが『屋内退避』では
済まされない高レベルの放射線に襲われていたことを、実は政府は知っ
ていた」という。
 文部科学省は、モニタリングカーを用いて「15日の夜8時40分から
50分にかけて、浪江町の原発から北西20kmの地点三ヵ所を選んで測定
を行っていた。その一つである赤宇木地区では「空間線量率は毎時330
マイクロシーベルト。日本の通常値の5500倍」が測定されていた。
「文科省はこのデータを官邸に報告」したにもかかわらず、枝野官房
長官は「『専門家によるとただちには人体に影響のないレベル』と語る
だけ」で、「『屋内退避』をこえる警告は何も発しなかった」。政府は、
1ヵ月もの間、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム
(SPEEDI)の予測とデータを隠し、多くの人々を被曝するに任せ
ていたことになる。
 しかし、問題はそれだけにとどまらない。広範な地域において土壌が
汚染され、いまや福島県産牛肉やシイタケなどの食品にも放射能汚染が
広がっている。それらは低線量放射線の内部被曝問題を引き起こす。
チェルノブイリで地道な調査活動が行われ、さまざまな事実が明らかに
されている。
 崎山比単子「放射性セシウム汚染と子どもの被ばく」(「科学」
7月号)によれば、「ロシアのBryansk Oblast(ブリャンスク州)西部
地方で1991年から1996年に住んでいた5歳から15歳までの男女の児童」
を対象とした調査では、「土地の汚染度と子どものセシウム体内蓄積量
とは強い相関関係を示している」。またセシウムの体内蓄積量は、
「ミルク、キノコ、肉の3種類を食べない場合のセシウム量を1とする
とこの3種のすべてを食べる場合は3.2倍」になる。
 さらに、「ベラルーシ・Gomel(ゴメリ)州で10歳までに死亡した52
例の子どもの臓器」を調べた結果、甲状腺など内分泌腺をはじめ「多
臓器にわたる慢性的被ばく」が見いだされる。そして「汚染地区の
こどもたちには反復性呼吸器、消化器感染症、内分泌疾患、白内障が
非汚染地区に住む子どもたちより」多く、「明らかに正常血圧の児童
が体内汚染の高いグループで減少している」という。
 崎山は、福島でも「妊婦、乳幼児、児童はできるだけ早く避難させ
るように政府や行政は手を尽くすべきである」と主張する。
 児玉龍彦「″チェルノブイリ膀胱炎″ 長期のセシウム137低線量
被曝の危険性」(「医学のあゆみ」7月23日号)によれば、日本バイオ
アッセイ研究センター(神奈川県)所長の福島昭治博士らによって、
前癌状態である「増殖性の異型性変化を特徴とする″チェルノブイリ
膀胱炎″」が発見されている。そして、「すでに福島、二本松、相馬、
いわき各市の女性からは母乳に2~13ベクレル/kgのセシウム137が
検出」されており、この濃度は、福島博士らが調査した「チェルノ
ブイリの住民の尿中のセシウム137にほぼ匹敵する」。「そうすると、
これまでの『ただちに健康に危険はない』というレベルではなく、
すでに膀胱癌などのリスクの増加する可能性のある段階になっている」
と警告する。
 児玉は自身の南相馬における除染活動に基づいて、今の放射能汚染は
「土壌の粘土分に付着したセシウム137からの放射によると思われ、
土壌の除染が鍵」となっており、とくに「放射線障害は、細胞増殖の
盛んな子ども、免疫障害のある病人に起きやすいことから、保育園、
幼稚園、小学校、中高等学校と年齢の若い児童の接触、吸入可能性ある
ところから除染が急がれる」という。その際、20~30キロの同心円の
規制区域が線量の高さとずれており、早く「自治体の判断」にまかせる
とともに、「賠償と強制避難を結びつけるのをやめ、住民の避難コスト
は東電と政府で支払うべきである」とする。そのうえで、児玉はこう
呼びかける。「人が生み出した物を人が除染できないわけがない。
福島におけるセシウム除染は、次の世代への日本の科学者の責任で
ある」と。

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