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2011年7月29日 (金)

国会の証言

東大の児玉龍彦教授が国会で名演説をされました。日本人には中国の新幹線事故に対して何も言う権利はないと思います。原発事故の原因究明と・安全だとゴマがしてさまざまなやらせで推進世論を作ってきた電力会社・政治家・官僚の処罰・子供たちを守るための緊急対策が必要です。

http://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo&feature=youtube_gdata_player

支援者の方が、児玉さんの発言を原稿に起こしてくれました。以下転載します。

私は東京大学アイソトープ総合センター長の児玉です。
3月15日に、大変に驚愕しました。私ども東京大学には27箇所の
アイソトープセンターがあり、放射線の防護とその除染などの責任
を負っております。

私自身は内科の医者でして、東大病院の放射線の除染などに数十
年関わっております。まず3月15日の午前9時ごろ、東海村で5マイ
クロシーベルトという線量を経験(観測)しまして、それを文科省
に第10条通報ということで直ちに通報いたしました。
その後東京で0.5マイクロシーベルトを超える線量を検出しま
した。これは一過性に下がりまして、そのあと3月21日に東京で雨
が降り0.2マイクロシーベルト等の線量が降下し、これが今日ま
での高い線量の原因になっていると思っております。このときに
枝野官房長官が、さしあたり健康にあまり問題がないということを
おっしゃいましたが、私はじっさいにこのときにこれは大変なこと
になると思いました。なぜなら現行の放射線の障害防止法というの
は、高い線量の放射線が少しあることを前提にしています。このと
きは総量はあまり問題ではなくて、個々の濃度が問題になります。
ところが今回の福島原発の事故というのは、100キロ圏で5マイクロ
シーベルト、200キロ圏で0.5マイクロシーベルト、さらにそれを越
えて、足柄から静岡のお茶にまで汚染が及んでいることは、今日、
すべてのみなさんがご存じの通りであります。
われわれが放射線障害をみるときには総量を見ます。それでは政府
と東京電力はいったい今回の福島原発事故の総量がどれぐらいであ
るかはっきりとした報告はまったくしていません。
そこで私どもはアイソトープセンターの知識をもとに計算してみま
すと、まず熱量からの計算では広島原爆の29.6個分に相当するもの
が露出しております。ウラン換算では20個分のものが露出していま
す。
さらにおそるべきことにはこれまでの知見で、原爆による放射能の
残存量と、原発から放出されたものの残存量は1年経って、原爆が
1000分の1程度に低下するのに対して、原発からの放射線汚染物は
10分の1程度にしかならない。
つまり今回の福島原発の問題はチェルノブイリ事故と同様、原爆数
十個分に相当する量と、原爆汚染よりもずっと大量の残存物を放出
したということが、まず考える前提になります。
そうしますと、われわれはシステム生物学というシステム論的にも
のをみるやり方でやっているのですが、総量が少ない場合には、あ
る人にかかる濃度だけを見ればいいです。しかしながら総量が非常
に膨大にありますと、これは粒子の問題です。
粒子の拡散というのは、非線形という科学になりまして、われわれ
の流体力学の計算ではもっとも難しいことになりますが、核燃料と
いうものは、砂粒のようなものが、合成樹脂のようなものの中に埋
め込まれております。
これがメルトダウンして放出されるとなると、細かい粒子がたくさ
ん放出されるようになります。そうしたものが出てまいりますと、
どういうことがおこるかというのが今回の稲藁の問題です。例えば
岩手の藤原町では、稲藁5万7千ベクレルプロキログラム、宮城県の
大崎1万7千ベクレルプロキログラム、南相馬市10万6千プロキログラ
ム、白河市9万7千プロキログラム、岩手6万4千プロキログラムと
いうことで、この数値はけして同心円上にはいかない。どこでどう
落ちているかということは、その時の天候、また例えばその物質が
水を吸い上げたかどうか、にかかります。
今回の場合も、私は南相馬に毎週行っています。東大のアイソトー
プセンターは現在までに7回の除染を行っていますが、南相馬に最初
にいったときには1台のNAIカウンターしかありません。農林省が
通達を出した3月19日には、食料も水もガソリンもつきようとして、
南相馬市長が痛切な訴えをWEBに流したのは広く知られていると
ころであります。
そのような中で通達1枚を出しても誰も見ることができないし、誰
も知ることができません。稲藁がそのような危険な状態にあるとい
うことは、まったく農家は認識されていない。農家は資料を外国か
ら買って、何十万という負担を負って、さらに牛にやる水は実際に
自分たちが飲む地下水にその日から代えています。
そうするとわれわれが何をやらなければいけないのかというと、ま
ず汚染地で徹底的な測定ができるように保障しなければいけません。
われわれが5月下旬に行ったときに1台しか南相馬になかったという
けれど、実際には米軍から20台の個人線量計が来ていました。しか
しその英文の解説書を市役所の教育委員会で分からなくて、われわ
れが行って、教えてあげて実際に使いだしてはじめて20個での測定
ができるようになった。それが現地の状況です。
それから先程から食品検査と言われていますが、ゲルマニウムカウ
ンターというのではなしに、今日ではもっとイメージングベースの
測定器が、はるかにたくさん半導体で開発されています。なぜ政府
はそれを全面的に応用してやろうとして、全国に作るためにお金を
使わないのか。3カ月経ってそのようなことが全く行われていないこ
とに私は満身の怒りを表明します。
第二番目です。私の専門は、小渕総理のときから内閣の抗体薬品の
責任者でして今日では最先端研究支援ということで、30億円をかけ
て、抗体医薬品にアイソトープをつけて癌の治療をやる、すなわち
人間の身体の中にアイソトープを打ち込むのが私の仕事ですから、
内部被曝問題に関して、一番必死に研究しております。
そこで内部被曝がどのように起きるかということを説明させていた
だきます。内部被曝の一番大きな問題は癌です。癌がなぜ起きるか
というと、DNAの切断を行います。ただしご存知のように、
DNAというのは二重らせんですから、二重のときは非常に安定的
です。
それが細胞分裂するときは、二重らせんが1本になって2倍になり、
4本になります。この過程のところがもの凄く危険です。そのために
妊婦の胎児、それから幼い子ども、成長期の増殖の盛んな細胞に対
しては、放射線障害は非常な危険性を持ちます。
さらに大人においても、増殖の盛んな細胞、例えば放射性物質を与
えると、髪の毛に影響したり、貧血になったり、それから腸管上皮
に影響しますが、これらはいずれも増殖の盛んな細胞でして、そう
いうところが放射線障害のイロハになります。
それで私たちが内部に与えた場合のことで知っている事例を挙げま
す。これは実際には一つの遺伝子の変異では癌はおこりません。
最初の放射線のヒットが起こったあとにもう一個の別の要因で、癌
への変異が起こるということ、これはドライバーミューテーション
とか、パッセンジャーミューテーションとか、細かいことになりま
すが、それは参考の文献をつけてありますので、後で、チェルノ
ブイリの場合や、セシウムの場合を挙げていますので、それを見て
いただきますが、まず一番有名なのはα線です。
プルトニウムを飲んでも大丈夫という東大教授がいると聞いて、
私はびっくりしましたが、α線は最も危険な物質であります。それ
はトロトラスト肝障害というところで、私ども肝臓医は、すごくよ
く知っております。
要するに内部被曝というのは、さきほどから何ミリシーベルトと
いう形で言われていますが、そういうのは全く意味がありません。
I131(ヨウ素131)は甲状腺に集まります。トロトラストは
肝臓に集まります。セシウムは尿管上皮、膀胱に集まります。
これらの体内の集積点をみなければ全身をいくらホールボディ
スキャンしても、まったく意味がありません。
トロトラストの場合、これは造影剤でして、1890年からドイツで用
いられ、1930年頃から日本でも用いられましたが、その後、20から
30年経つと肝臓がんが25%から30%起こるということが分かってま
いりました。最初のが出て来るまで20年というのが何故かと言うと、
トロトラストはα線核種なのですが、α線は近隣の細胞を障害しま
す。そのときに一番やられるのは、P53という遺伝子です。
われわれは今、ゲノム科学ということで人の遺伝子の配列を知って
いますが、一人の人間と別の人間はだいたい三百万箇所違います。
ですから人間を同じとして扱うような処理は今日ではまったく意味
がありません。いわゆるパーソナライズドメディスンと言われるよ
うなやり方で、放射線の内部障害を見るときにも、どの遺伝子がや
られて、どのような変化が起こっているかということをみることが、
原則的な考え方として大事です。
トロトラストの場合は、第一の段階でP53の遺伝子がやられて、それ
に続く第二、第三の変異が起こるのが20年から30年かかり、そこで
肝臓癌や白血病が起こってくることが証明されています。
次にヨウ素131、ご存知のように甲状腺に集まりますが、成長期の
集積がもっとも特徴的であり、小児に起こります。しかしながら1991
年に最初、ウクライナの学者が甲状腺癌が多発しているというときに、
日本やアメリカの学者は、ネイチャーに、これは因果関係が分から
ないということを投稿しております。なぜかというと1986年以前の
データがないから統計学的に有意だということが言えないということ
です。
しかし統計学的に有意だということが分かったのは、20年後です。
20年後に何が分かったかというと、86年から起こったピークが消えた
ために、過去のデータがなくても因果関係があるということがエビ
デンスになった。ですから疫学的な証明というのは非常に難しくて、
全部の症例が終わるまでだいたい証明できないです。
ですから今、われわれに求められている子どもを守るという観点から
はまったく違った方法が求められます。そこで今、行われているのは
国立のバイオアッセ―研究センターという化学物質の効果を見る、
福島昭治先生という方がチェルノブイリの尿路系に集まるものを検討
されていまして、福島先生たちが、ウクライナの医師と相談して500
例以上のある症例を集めています。
前立腺肥大のときに手術をしますと膀胱もとれてきます。これを見まし
て検索したところ、高濃度の汚染地区、尿中に6ベクレルパーリットル
と微量ですが、その地域ではP53の変異が非常に増えていて、しかも
増殖性の前癌状態、われわれからみますと、P38というMAPキナーゼと、
NFカッパーBというシグナルが活性化されているのですが、それに
よる増殖性の膀胱炎というのが必発性でありまして、かなりの率で
上皮内の癌ができているということが、報告されています。
それでこの量に愕然といたしましたのは、福島の母親の母乳から2から
13ベクレル、7名から検出されているというがすでに報告されていること
であります。われわれアイソトープ総合センターでは、現在まで毎週
だいたい4人ぐらいの所員を派遣しまして、南相馬市の除染に協力して
おります。
南相馬でも起こっていることはまったくそうでして、20キロ、30キロ
という分け方はぜんぜん意味が無くて、幼稚園ごとに測っていかないと
全然ダメです。それで現在、20キロから30キロ圏にバスをたてて、
1700人の子どもが行っていますが、実際には南相馬で中心地区は海側で、
学校の7割は比較的線量は低いです。
ところが30キロ以遠の飯館村に近い方の学校にスクールバスで毎日100
万円かけて、子どもが強制的に移動させられています。このような事態
は一刻も早くやめさせてください。今、一番その障害になっているのは、
強制避難でないと補償しないということ。参議院のこの前の委員会で
当時の東電の清水社長と海江田経済産業大臣がそのような答弁を行って
いますが、これは分けて下さい。補償問題と線引の問題と、子どもの
問題は、ただちに分けて下さい。子どもを守るために全力を尽くすこと
をぜひお願いします。
それからもう一つは現地でやっていて思いますが、緊急避難的除染と
恒久的除染をはっきりわけていただきたい。緊急避難的除染をわれわれ
もかなりやっております。例えば図表にでています滑り台の下、ここは
小さい子どもが手をつくところですが、滑り台から雨水が落ちて来ると
毎回ここに濃縮します。右側と左側にずれがあって、片側に集まって
いますと、平均線量1マイクロのところですと、10マイクロの線量が
出てきます。こういうところの除染は緊急にどんどんやらなくては
なりません。
またコケが生えているような雨どいの下、これも実際に子どもが手を
ついたりしているところなのですが、そういうところは、高圧洗浄機を
持って行ってコケをはらうと2マイクロシーベルトが0.5マイクロ
シーベルトにまでなります。
だけれども、0.5マイクロシーベルト以下にするのは非常に難しいです。
それは建物すべて、樹木すべて、地域すべてが汚染されていますと、
一か所だけを洗っても全体を下げることは非常に難しいです。
ですから除染を本当にやるときに、一体どれぐらいの問題がかかり、
どれぐらいのコストがかかるかといことをイタイイタイ病の一例であげ
ますと、カドミウム汚染地域、だいたい3000ヘクタールなのですが、
そのうち1500ヘクタールまで現在、除染の国費が8000億円投入されて
います。もしこの1000倍ということになれば一体どれだけの国費が必要
になるのか。
ですから私は4つのことを緊急に提案したいと思います。
第一に国策として、食品、土壌、水を、測定していく。日本がもってい
る最新鋭のイメージングなどを用いた機器を使って、半導体のイメージ
ング化は簡単です。イメージング化して流れ作業にしていくという意味
での最新鋭の機器を投入して、抜本的に改善してください。これは今の
日本の科学技術でまったく可能です。
二番目。緊急に子どもの被曝を減少させるために、新しい法律を制定
してください。私の現在やっていることはすべて法律違反です。現在
の障害防止法?では、核施設で扱える放射線量、核種などは決められて
います。東大の27のいろいろなセンターを動員して南相馬の支援を行っ
ていますが、多くの施設はセシウム使用権限など得ていません。
車で運搬するのも違反です。しかしお母さんや先生たちに高線量のも
のを渡してくるわけにはいきませんから、今の東大の除染では、すべ
てのものをドラム缶に詰めて東京にもって帰ってきています。受け入
れも法律違反、すべて法律違反です。このような状態を放置している
のは国会の責任であります。
全国の国立大学のアイソトープセンターには、ゲルマニウムをはじめ
最新鋭の機種を持っているところはたくさんあります。そういうとこ
ろが手足を縛られたままで、どうやって、国民の総力をあげて子ども
を守れるでしょうか。これは国会の完全なる怠慢であります。
第三番目、国策として土壌汚染を除染する技術に、民間の力を結集して
下さい。これは例えば東レとかクリタだとかさまざまな化学メーカー。
千代田テクノルとかアトックスというような放射線除去メーカー、竹中
工務店などは、放射線の除染に対してさまざまなノウハウを持っていま
す。こういうものを結集して、ただちに現地に除染研究センターを作っ
て、実際に何十兆円という国費をかかるのを、今のままだと利権がらみ
の公共事業になりかねないという危惧を私は強くもっています。
国の財政事情を考えたら、そんな余裕は一瞬もありません。どうやって
本当に除染をやるか。七万人の人が自宅を離れて彷徨っているときに
国会は一体何をやっているのですか。





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2011年7月27日 (水)

福島出張

福島の会津若松に3日間出張してきた。車窓から見る福島の美しい自然は一見すると何事もないかのようだが、実は永遠に失われてしまったも同然なのである。

会津若松は鶴ヶ城や白虎隊ゆかりの地で、美しい城下町だ。例年なら修学旅行生たちや観光客がたくさん訪れる所である。当然、今年は激減だ。

こんな風に、原発は何かも壊してしまう。こんな許しがたい犯罪を福島や東北の人に対して犯しているのだということを、東京電力および原発推進をしてきた政治家・官僚・経済界はわかっているのだろうか。

ぜひ、福島の地を訪れ、自分の目で悲劇を確かめてほしい。原発のせいで、美しい自然や土地が失われようとしている悲劇を。

以下、「ウォールストリートジャーナル」誌の記事を引用。福島の子供に年間20ミリシーベルトは許せないと涙の記者会見で辞任した、小佐古氏のインタビュー

日本の放射能問題は深刻=元内閣官房参与・小佐古氏
ウォールストリートジャーナル日本版 2011年7月2日

菅内閣の元官房参与、小佐古敏荘氏(61)が原発事故に対する政府の対応を痛
烈に批判し、今後、放射能の脅威がさらに露呈する可能性があると警告した。
ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに応じた小佐古氏は、菅内閣
は海の汚染や魚への影響について迅速な分析ができておらず、汚染除去コスト
を最小限に抑えるために特定の放射能の危険性を過小評価していると述べた。
日本の放射線安全学における第一人者である小佐古氏がメディアの取材に応じ
たのは、4月に内閣官房参与を辞任して以来初めて。
同氏は、茶葉やほうれん草など、食品の汚染については、既に散発的に報告さ
れているものの、今年後半、特に日本人の主食である米の収穫が始まった頃に、
より広範な、憂慮すべき問題が明らかになるだろうとした。
同氏は、「今年の秋の収穫の時期が来れば混乱がおきる。収穫した時に米の中
に、どのようなレベルかわからないが、放射能が入っている。それがスキャン
ダルになり、東北の米は買わないということになれば、やっかいなことになる」
と述べた。
さらに、3月11日に原子炉が津波の被害を受けて以来、福島第1原発の状況に対
して政府がとってきた対応は、日本の政策決定のまずさを露呈したとし、「政
府の意思決定メカニズムははっきりしない。どういう理屈で何を決めているの
かはっきりしない。とても民主主義社会とは思えない」と述べ、東アジアの発
展途上国のような状況になっているとの見方を示した。
小佐古氏は、具体的に、校庭における放射能の許容水準を超える学校が17校に
とどまるよう、政府は許容水準を比較的高いレベルに設定した、と述べた。同
氏が主張していたようにより低い水準に設定した場合、何千校もの学校で全面
的な放射能除去作業が必要になる。菅首相率いる民主党は補正予算の国会承認
を得るために苦慮しており、同氏は、このようにコストがかかる選択肢は支持
されなかった、としている。
「今の内閣は生き延びるためだけに、色々な対策をうっているとしか私には考
えられない」と同氏は述べた。
本紙が小佐古氏の主張について政府のコメントを求めたところ、内閣府の高官
が匿名で回答し、政府は海の放射能除去に向けて最大限の努力をしており、漁
業従事者やその他関係者と緊密に協力していると述べた。
同高官は、「特に主食の米には細心の注意をはらっている」と述べ、既に作付
けは制限されているが、もし基準値を超える放射能が検出された場合は出荷を
停止すると付け加えた。
また、学校の問題については、政府は許容レベルの引き下げに向けて検討中で
あり、追加措置も考慮しているとした。
今年4月30日、政府や学界の審議会などに数多く参加してきた東京大学教授の小
佐古氏が菅内閣の官房参与を辞任したため、政府の原発事故対応をめぐる懸念
に拍車がかかった。小佐古氏は、同氏を含む専門家が行った多くの申し入れは
取り入れられなかったとしており、政府が定める校庭の放射能許容水準は「受
け入れられない」とした。自分の子どもでもそういう目に遭わせることはでき
ないと記者会見で涙をぬぐう同氏の姿は全国に放映された。
その後2カ月間、同氏は東京大学で放射線安全学の講義に集中してきたが、まず
は海外で心の内を明かす準備ができたと述べ、今後数週間は米国や台湾で講演
を行う。
同氏は、特に、被災した原子炉から周辺の海に廃棄された大量の放射性物質が
海を汚染する可能性について懸念を深めている。政府は、福島第1原発の原子炉
冷却過程で、何が海に廃棄されたのか、大ざっぱな報告しか発表していない。
小佐古氏は、海水の監視や、汚染水の拡散状況の予想をこれまで以上に行い、
海草から貝類、魚類にいたるまで様々な種類の汚染に対応するための措置を実
行するように求め、「ずっとやれやれといってきたのに、やっていない」と述
べた。
同氏は辞任の際、官房参与だった6週間に行ったすべての申し入れをまとめた、
「福島第一原子力発電所事故に対する対策について(参与提言を中心に)報告
書」と題する分厚い文書を政府高官に提出した。本紙は独立した情報源からそ
の文書のコピーを手に入れている。
3月16日に官房参与に着任して以来、小佐古氏とその他の専門家の一部は幅広く
様々な提言を行ってきたが、中には何週間も経ってから一般に知られるように
なったものもある。例えば、3月17日には、政府の緊急時迅速放射能影響予測
ネットワークシステム(SPEEDI)で「合理的な最悪のケース」を使い、
住民の被曝レベルを予想することを提言した。
3月18日には、政府の原子力安全委員会に対し、SPEEDIによるシミュレー
ションに基づいて、当初の避難区域の妥当性を再考するように勧告した。
しかし、SPEEDIデータは3月23日まで一般には公開されず、避難区域は
4月11日まで変更されなかった。政府を批判する向きは、そうした遅れによっ
て、何千人もの福島県住民が高レベルの放射能にさらされた可能性があるとし
ている。
記者: YUKA HAYASHI 
http://jp.wsj.com/Japan/node_258611

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2011年7月25日 (月)

北海道に出発

110723_182301 子供たちが北海道に行くので、仙台港に送っていった。仙台港は津波の被害を受け、建物が壊され、瓦礫が積まれていて、異臭を放っていたが、大型フェリーが接岸できるまでの復興した。夏の北海道に行く、ツーリングのバイクや車が積み込みの順番を待ってたくさん並んでいた。

待合所には、子供たちの姿が多く、にぎやかな声にあふれている。われわれを支援してくれた団体のほかにも、福島の子供たちを支援する団体がいるようで、たくさんの親子連れが集まってみなで船に乗り込んでいく。

支援をしてくれる団体が、このように日本全国に立ち上がり、みなが善意で動いてくれるの本当にありがたいことだ。日本は捨てた国ではないとこのとき思った。

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2011年7月22日 (金)

寒い

あんなに暑かったのがうそのようだ。台風が行ってしまってからは急に寒くなった。夜は長袖をパジャマを着て布団にくるまって寝ている。この寒さで、原稿書きのようなデスクワークははかどっていい。

一番暑かった時は、扇風機を回し、足元に氷を入れたバケツを置き、頭に保冷剤を入れたタオルを巻いて、デスクワークをしていたのに。

北海道は寒いので着るものを持ってきてと連絡があった。子供たちは明日夕方、仙台港を出発して翌日の朝苫小牧に付く。10日間ぐらい北海道に疎開だ。旭山動物園にいくとかいって楽しそうだが、お寺に泊めていただくので、修行のため毎日掃除をし、涼しい本堂で宿題をさせてもらうように。

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2011年7月19日 (火)

曇って涼しくなりました

台風が接近中で、こちらも曇って、時々ぱらぱらと雨が降りました。ここ連日、30度を超える猛暑だったので、涼しく感じられ、ほっとします。子供たちも、明日で学校が終わり夏休みになります。

いま北海道に行く準備のための荷作り中です。真宗の人たちで、原発被災地からの子供たちの疎開を支援してくれるグループがあり、支援を申し込みました。政府・原発推進派・福島県のアドバイザーの山下教授などは、福島県に子供を置いておいて、ストレスを与えさせて我慢比べをさせる、ととんででもない発言をしていますが、一方で支援のためにお金を集め行動をしてくださる人たちがいるのは本当にありがたいことです。

放射能は、体を痛めつけるのでのどや鼻の粘膜を傷つけます。だから、なんだかのどの調子が悪く痛い気がします。そして、福島の子供たちをはじめ、いろいろなところから子供たちが鼻血を出し始めているということが伝わってきます。

原発は何のいいこともない。推進してきた人たちの歴史的な罪を明らかにすべきです。

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2011年7月12日 (火)

よい本が出版されました

肥田医師の講演会が明日13日(水)仙台の本町のハーネスというところであります。肥田医師は広島の原爆投下を目撃し、その後、内部被爆と低線量被爆について研究してきた第一人者です。

その肥田医師が翻訳した本が刊行されました。これまでアメリカやソ連、中国などが大気圏核実験を繰り返してきました。放射能は世界中に振りまかれましたが、日本の原発推進はの政治家・官僚・経済人は、「あの当時でさえ、なんともなかったのだし、まして今回の福島の事故は、世界中で核実験をしていたころと比べて放射線は、低い。だから福島の事故はたいしたことない」と主張していますが、そもそも、肥田医師が翻訳したこの本によると、あの当時なんともなかったわけではないのです。それどころか、全人類の頭上にはとんでもない運命が降りかかっているのです。

とにかく、核兵器、原発をなくさないことには、乳がんなどの患者は増え続けます。原発事故がなくても、とにかく、原発から100キロ以内に住んでいれば、有意に発ガン率は上がるのです。

以下、竹野内真理さんからの紹介で、転送歓迎です。肥田医師が翻訳した本がたくさんの人に読まれますように。

タイトル
「人間と環境への低レベル放射能の脅威ー福島原発放射能汚染を考えるために」
ラルフ・グロイブ、アーネスト・スターングラス著
肥田舜太郎・竹野内真理訳
あけび書房(http://www.akebi.co.jp/)
03-3234-2571
akebi@s.email.ne.jp
3990円 337頁
子供たちを守る願いを込めて、7月7日たなばたに書店とアマゾンで発売!
(たんぽぽ舎にも10冊ほどあり)
低線量被曝問題をこれ以上につぶさに扱った本は現時点では国内には存在しな
いと確信しています。
共訳者は、広島原爆で被曝した医師である肥田舜太郎さんです。長年被爆者の
治療を行うとともに、国際的な反核活動や低線量内部被曝問題にも数々の翻訳
を通して従事されてきた方です。
低レベルでも恐ろしい放射能による障害を国内外の研究論文も引用しながら、
ICRPを含む、今までの国際機関や政府による放射線防護基準がいかに甘いもので
あるかが科学的に詳述されています。お値段が高いのが難点ですが、それ以上の
価値はあると思っています。
可能であれば、是非本の普及にご協力お願いいたします。
具体的に言いますと、
1.この文章をメーリングリストなど、どこかに転送していただく
2.ブログやTwitterに書き込んでいただく
3.Amazonやニュースレターなど、書評を書ける方は書いていただく
4.周りの人たちに勧めていただく
5.子供たちの被曝対策が十分でない自治体や政府の人たちに読んでいただいた
 り、交渉するときに参考資料として活用していただく。
6.お近くの書店や図書館に注文していただく
子供たちを被曝させてはならない根拠が満載です。
ぜひご活用いただき、日本の将来の子供たちの被曝を少しでも減らすことに
つながればと強く願っております。

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2011年7月 9日 (土)

メールを送ろう

九州電力が、下請け会社に、仕事がほしいのであれば、原発賛成のメールを送れと指示していたことが報道されている。全国の電力会社、すべて同じ体質なので、別に驚きもしない。

宮城の女川原発の説明会でも、会場は電力の社員と、動員された下請け会社の人たちばかり、そして、壇上で説明するのは賛成派に雇われた御用学者だけ。

まあ、そこで、菅総理にも励ましのメールを、こちらはボランティアで送ろうではないか。原発推進派の自民・公明・官僚・経済界・マスコミが菅さんをやめさせようと、必死だ。

菅さんにはがんばってもらって、原発の再開を許さないでほしい。そして、原発廃止の道筋を立てて実行してもらいたい。

菅さんには簡単にメールが送れる。

ここがその入り口だ。

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2011年7月 6日 (水)

松本復興相の辞任

松本という九州のやくざのような人が宮城県庁に来て、暴言を吐いていった。これは、宮城県民全員を侮辱したもので、許せない。大体、松本の発言の背後には「国が主人で、地方はそのお情けで食わしてもらっている」という発想がある。

本当は、自然豊かで食料を生み出す、地方があってこそ、国があるのに、それを忘れたら、砂上楼閣の上に「国」という幻を描いているようなものだ。

原発とそれ関するひも付きのお金が国からジャブジャブと地方に流れてきて、地方の政治家も住民もそれに溺れているから、松本になめられて「知恵を出さない奴は切る」なんていわれてしまうのだ。

電力会社からたくさん援助してもらって当選した宮城の村井知事も、原発と電力会社から自立する気概を持たないと、これからもずっと中央になめられ続けることになる。

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