豊葦原瑞穂の国の葦刈り体験会
東北を代表する大河北上川の河口は雄大です。岩手県を流れ宮城県の石巻で太平洋側に注ぎます。この河口に広大な葦原が広がります。この葦を刈ってかやぶき屋根を作る会社があります。今では見る機会の少なくなったかやぶき屋根を葺くことができる技術集団は大変貴重です。その貴重な技術を支えているのが宮城県河北町の熊谷産業さんです。こういう仕事をできる業者は全国でも数が少なくなってしまい、日本全国のかやぶきの建設や補修を頼まれたりするそうです。
私は、シーカヤックをやっている方が熊谷産業さんの知り合いだったこともあり、その方から声をかけていただき葦刈り体験に参加してきました。
もはや、この葦原の風景そのものが貴重です。豊葦原といわれた日本国では、河川改修工事や護岸工事でこういう風景が失われてしまいました。おそらく残っているのはこの北上川の河口付近だけでしょう。
どうして残っているかといえば、そこは人間が手を入れているからです。熊谷産業さんがかやぶきの原料を確保するためにここで葦刈りをし、残った葦原を燃やしているからです。
人間が全く自然に手を触れないというそういう自然の守り方もあります。一方で、この葦原のように、人間が手を入れてやることが翌年にはまた立派な葦原が形成されることになるという自然との共生の仕方もあります。おそらく日本の原風景の美しさは、もちろん手付かずの自然の美しさもあることは否定できないでしょうが、大部分は人間が自然に手を入れ共生してきた美しさです。
葦を刈りながら考えました。近頃我が家の里山の竹林や杉山と格闘してきましたが、その土地にあるものを活かしきる技こそが技術ではないかと。まだ私はそういう技術が未熟です。そういう技術のヒントを少しでも得られればと思い、今回の葦刈り体験会に参加してみました。このイベントには、東京から自然素材を生かした設計を手がける建築家の方も参加していて、お話をさせてもらう機会もあり、勉強になりました。
葦刈のほかに楽しみは近くの追分温泉宿泊でした。ここは、山の中の一見宿で、カヤのお風呂と海の幸の料理が有名です。北上川の河口ではシジミ漁が盛んでそういう土地のものを出していただき大変満足でした。
葦刈り体験会には地元の環境保護活動団体や古民家再生組織なども加わり、夜の宴会は70人くらいの大人数でした。そこで、ギターの演奏をしてくれた音楽家と同じ部屋になり話をしているうちに農業に興味を持っている人だということがわかり、角田の我が家にも寄っていただくことになり、我が家でも音楽や芸術一般の話をすることができ、しかもギターの生演奏もしてもらい、こうして貴重な出会いにも恵まれた葦刈り体験会でした。
このイベントに誘ってくれたヒロコさんには本当に感謝です。
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» 農業体験して本当の自分を見つけたい [日記]
農業体験で土を育て、作物を育てるという体験を通して、自分の根本的な欲求みたいなものを追及してみたいと思うようになりました。
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受信: 2008年1月29日 (火) 21時52分


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