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2007年10月28日 (日)

芋煮会体験会の報告

昨日は台風の接近で宮城県も大雨になりました。天気が心配でしたが、朝目覚めると台風一過の快晴。気温も穏やかで、屋外で活動するには最高の条件でした。ひと月に1回の割合で、田んぼ・畑・里山でその季節季節ごとの体験活動を続けてきました。今日の活動は、秋の収穫の喜びを参加者と分かち合っていただく「芋煮」を中心としたメニューです。

ただの芋煮会と違うところは、サトイモの収穫から参加者の方にやっていただくところです。

Imgp2356 サトイモのことを東北では別名「イモの子」と言います。なぜ、イモの子というのか実際にサトイモを掘って収穫してもらいました。

サトイモは、春に植えた「親芋」の周りに「子芋」がつく形でなるということがわかってもらえたのではないでしょうか。

Imgp2359 とったサトイモは泥がついているので、洗ってもらいました。ここでなぜ、混んだ海水浴場などのことを「イモの子を洗ったよう」と言うのかも、体験してもらいました。私の小さい頃などは、八百屋さんでは水を張った桶の中にサトイモが売られていて、ぬめりを取るために、ぼうでごろごろ洗って売っていたものですが。洗った後はみなで皮むきをしていただきました。

Imgp2360 さて、お待ちかね、お昼になりようやく芋煮が出来上がりました。火も、自分達で起こしたので、思い通りに温度が上がらず苦労しました。でも、この苦労も、この芋煮の隠し味です。

芋煮の起源には諸説ありますが、サトイモは冬を越して保存しにくいものなので、秋の芋煮会でたくさん食べたというのが一理ありそうです。

Imgp2361

 

私は個人的には、秋の収穫を感謝する「収穫祭」の意味が芋煮会にはあるのではないかと思っています。秋は、収穫の季節で食べ物が豊富に自然から恵まれます。このような楽しい季節を親しい人々と一緒に屋外で、自然に感謝しながら食べるというのが私の考えている「芋煮会」の意味です。今は、1年中スーパーに行けば食べ物が豊富にありますが、自然に即して暮らしていけば、秋の食べ物の豊富さは他の季節と比べ物になりません。秋のうちにいっぱい食べて栄養を蓄え、厳しい冬に備えよという自然からの贈り物かもしれません。


ゆっくりと昼食を食べたあとは、今度はサツマイモ掘りです。このように秋は体に栄養を蓄えさせる食べ物が次々と取れます。よつば農場は、粘土土壌で、粘土は肌のきれいなサツマイモをとるにはむいていないとされています。芋掘りの結果はどうでしょう。

Imgp2366 手のひらよりも大きなものがごろごろ取れました。サツマイモを掘る時は「芋づる式」の語源を考えてもらおうという問いかけをしました。私たちが使っている言葉は、普段の生活に密着したところから生まれたものがたくさんあります。しかし、生活の方が失われてしまうと、言葉のほうもその語源がわからなくなったり、廃れていってしまいます。


農業に関する言葉や、自然に近い暮らしをしていた頃の言葉も、今の生活の変化で、わからなくなる人が多いのではないかと思います。そこで、今日は、サトイモやサツマイモの収穫で「言葉」について少しだけ考えてもらったのです。

Imgp2368 体を動かせばまたお腹が減るものです。芋煮のおきびから再度火を起こし、取れたサツマイモを放り込みました。外の皮が固くこげ、中はホクホクの黄金色の焼き芋が出来上がりました。


焼き芋を食べて、4時過ぎに今日の体験会は終了しました。参加者の皆様は一日中外にいて、お疲れになられたことでしょう。でも、外の空気を吸い、日差しを浴びることは本来人間にとって健康にもいいし、気持ちのよいものですよね。


そうしたことを私自身、参加者の皆様と一緒に活動していて気づかされます。段取りが悪かったりもする体験会ですが、懲りずにまたご参加ください。お待ちしております。


次回の体験会は、11月25日の予定です。一月後にはおそらくだいぶ寒くなっているはずです。寒くなければできないこと、干し柿つくりなどをする予定です。


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2007年10月26日 (金)

苗作り

Imgp2353_2 野菜の出荷をするようになり、それに伴い苗作りもやっている。以前であれば、家庭菜園で自分たちだけが楽しむのだから、苗は、種屋さんホームセンターから買ってきて畑に植えていたものだった。

苗を作るには、自分たちで種をまかなければいけない。種をまく土も用意して、苗が少し大きくなれば、またそれを少し大きなポットに移し植えたりもしなければならない。手間がかかることは確かであるが、子供を育てているようでもあり楽しい。

しかし、たくさん苗を育てていると、相当な量の水も撒かなければならない。これからの世界の農業を考えると、水の不足が農業生産にとって大きな課題となると言われている。水が確保できず、農業が成り立たなくなり、食料が生産できないという国や地域も出てくるだろう。

農業も、例外ではなく、持続可能性を考えなければならない時代が来た。


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2007年10月22日 (月)

毎日を無心に生きて花を見る

1年2年なら歯を食いしばってがんばるということもできるが、それ以上になるとそれはもう毎日の生活の積み重ねなのである。毎日毎日を生活し暮らしていき、その先にいつか少しずつ成果が知らないうちに出てくるのだ。

見捨てられていた植物が草に埋もれていた中でいつの間にか立派な花をつけたりしておどろくことがある。気づかないのは人間のほうである。

植物は毎日歯を食いしばってがんばっていたわけではない。毎日を生きるというあたりまえのことを無心にくりかえしその果ての花なのである。


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2007年10月17日 (水)

ライス・ショック2

よつば農場でとれた新米を、田の作業に参加していただいた方の所に送っている。あらかじめ知らせていなかったので、おどろかれた方も多い。私たちとしては、米つくりに自信がなく、最後の収穫にいたることができるかどうかわからなかったので、あらかじめ約束しておくことができなかったのだ。

新米を受け取られた方は驚きの喜びで受け止めてくださっている。そして「ピカピカ光っていて、美味しい」と言ってくださる。

NHKで今農業や食料について特集を組んで放送しているが、日本および日本人の選択肢として、食料は自国で作らず、全部外国から買うと言う選択肢もあるはずだ。

だが、そうすることによって、一年に一度の新米を待ち遠しく待つ気持ちや、どうして日本人がこれほどまでに新米をありがたがって、そこに喜びや価値を認めてきたか、そういった文化的伝承も先人たちの気持ちもすべて失ってしまうということになるのだ。

今回、皆さんにおあげした新米はほんのわずかで1回炊けば食べきってしまうくらいだ。だが、その新米の中に、私がこの国の農業に対してできるささやかなことをこめたつもりだ。

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2007年10月16日 (火)

ライス・ショック

私の周りの農業に携わる人たちの間でも、NHKのライス・ショックという番組が話題になっている。この番組以前から、この秋の米の価格の暴落については話が出ていた。

過去にも、農業についてはいろいろな問題があったが、今回こそは米つくりをやめる人が大量に出るのは間違いないのではということだ。動向は慎重に見極めていかなければならないが、感情的に言わせてもらえば、農業をやめて土地が荒れていくのを見るのは、私としてはとても残念だ。

本物の農のある風景は、人の営みと自然が決して対立したものではなく、調和の取れた美しさがある。農村は農村でなくなってしまうのだろうか。


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2007年10月13日 (土)

つぼみ菜の植え付け

春先に菜の花のつぼみを食べるとおいしい、つぼみ菜の苗を定植した。寒さが本格的に来るとどんな野菜も成長を止めてしまう。今、つぼみ菜の苗を植えると本格的な寒さの前にある程度大きくなる。

そして、そのままじっと動かずに冬に耐える。年が明け、2月も過ぎて、春が少し動き始める頃、つぼみ菜も動き出す。茎を伸ばし葉を伸ばし花を咲かそうと花軸を伸ばす。

その柔らかい花軸とつぼみごととって、おひたしなどを作り、だししょうゆでいただく。そんな先のことまで考えて、つるべ落としの秋の夕暮れまで苗を植えてきた。


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2007年10月11日 (木)

いただきます

Imgp2317 このところ乾燥した安定した天気が続いている。はせに干しておいた米もお天道様のおかげでちょうど良く乾いた。2日前に脱穀を終わらせた。

そして今日、近所の農家の方にもみすり器を借りて玄米に仕上げた。3畝(せ)の田から玄米100キロ前後の収穫だ。大規模面積をこなす農家かと比べれば、大変少ない収量ではあるが、自分で作った米を収穫できた喜びは何にも変えがたい。

Imgp2328 さっそく玄米ご飯にして食べてみる。自分で作ったというひいき目かもしらないが、やはり新米は玄米でも全然味が違い、うまい。農業という仕事が改めてすばらしいと感じた。


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2007年10月 9日 (火)

野菜の出荷日

Imgp2321 火曜日は野菜の出荷日だ。5時半におきて野菜を収穫し、専業農家の三浦さんの所に届ける。三浦さんのところの野菜と合わせて、お客さんのところへ直接配達または宅配便で届ける。

今日うちではサトイモ、インゲン、なす、にらを出した。三浦さんのところと合わせるとかなりの色数がそろった。暑さも和らぎ、朝晩はずいぶん涼しくなった。虫の害も出にくくなり、いい秋野菜が取れ始めた。

それにしても、三浦さんは、もうこの地で長くやっているベテラン農家だ。三浦さんちでは家庭菜園程度というつもりで作ったものが、我が家で本気で作った野菜とちょうど同じくらいという、実力差がある。

野菜宅配はなんといっても、三浦さんが中心だ。我が家ではあせらずできるものからやっていこう。

野菜宅配のご案内はこちらをどうぞ

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2007年10月 6日 (土)

太陽の梨

Imgp2312_2 秋晴れのすがすがしい天気だった。近所の梨農家の小野寺さんを訪ねた。梨の収穫は10月で最後になり、その最後の品種は「新高」という大玉の品種だ。

秋の日差しを一杯に浴びて、「新高」は輝いていた。甘くみずみずしい品種だそうだ。朝取りをして、まだほんのり冷たい「新高」を早速いただく。うん、確かに甘い。

朝晩の気温差の大きいこの季節、これからさらに甘みが乗ってくるそうだ。私などはかなわない農業のプロがこの地区には多い。みんな、いいもの、美味しいものを作ろうと努力と研究を惜しまない。こういう方たちと話をすると私にとってもいい刺激になる。

明日は私も農業に打ち込もう。


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2007年10月 4日 (木)

サトイモ収穫

Imgp2307 10月に入り、いよいよ秋がやってきたのかなという感じがします。私たちの場合、秋を感じるのは、この時期食べ物が豊かに身の回りに出てくるからです。

収穫の秋とはよく言ったもので、日本では秋にみのりをむかえる作物や自然のものが多いです。サトイモの葉もとても大きくなりました。子どもの背丈と同じくらいかそれ以上です。

Imgp2306 試しにひとつ掘ってみました。サトイモは東北ではいもの子といい、その名の通り、親いもの周りに子芋がたくさんなります。ほりあげて、子芋を分けて計ってみると、一株で約1キロありました。

サトイモと言うのは特別な野菜です。米が主食となる前はサトイモが日本では主食として食べられていたそうです。

そして、東北では芋煮会で主役となります。芋煮会の起源はいくつかの説がありますが、私は個人的には収穫感謝祭のつもりで芋煮会をします。サトイモをはじめ米や栗、秋は食べるものを私たちにたくさん与えてくれます。

その自然の恵みに感謝して食べる時に、象徴的に用いられるのがサトイモだと思うのです。きっと、お米以前の時代の日本人の、サトイモに対する気持ちが私たちの中にも受け継がれているのではないかと思うのです。


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2007年10月 2日 (火)

目黒区 緑ヶ丘小学校

30日の日曜日から、東京目黒区の緑ヶ丘小学校の5年生たちが、ここ角田市を訪れていました。春に田植えをした田んぼで稲刈りをするためです。稲刈りは、昨日無事終わり、今日は角田で過ごす最後の日です。昨日刈った稲がどのようにして、食べられる白いお米になるのか、稲作り学習の最後の仕上げです。

Imgp2299 刈った稲を乾燥機のある建物に持ってきました。ここで、田んぼの持ち主の森谷さんから、話を聞きます。

Imgp2301 乾燥機からもみを取り出し、もみすり機で玄米が出てくる行程を眺めます。そのあと精米機で玄米が白米になることを確かめます。

Imgp2296 もみがら、玄米、ヌカ、白米の関係がどうなっているか確かめます。お米の含有水分を計ることにもチャレンジです。

Imgp2294 こうして最後に、真っ白な新米が出来上がりました。地元の北郷小学校の5年生と一緒に取った写真が1枚ずつ同封された小分け袋に、自分たちが刈った新米が入りました。東京へ、一人ひとりにお土産です。自分たちで植えて自分たちが刈ったお米です。どうぞ、おうちの方と一緒に大事に食べてください。

食べ物がどのようにして自分たちの口に入るようになるのか、その過程を知ることは、私は大切なことだと思います。食べ物を作った人の思いや苦労を知ることができる。それが豊かな食生活につながり豊かな心をはぐくむのだと思うのです。


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