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2007年9月30日 (日)

心の貯金

今日は、いきなり寒くなりました。この間までの猛暑がうそのようです。薪ストーブをたこうかと本気で思いました。

去年の冬は思い起こせば薪のやりくりが大変でした。薪が底をつきそうになるのを横目で見ながら、あわてて新しい薪を作るという自転車操業でした。薪は切ってすぐにはつきが悪いので本来は半年以上乾かしておかなければいけないのですが、そんな余裕もなく、切っては燃やすという綱渡り状態でした。

今年は春から少しずつ暇を見ては薪をためてきました。木小屋にはずいぶん薪がたまってきました。薪小屋に木がたくさんあるとほっとします。預金通帳に残高かがたくさんあるみたいです。

実際の預金通帳の残高はゼロに近いのですが、ここでは薪がたくさんあって冬に寒い思いをしないですむということで安心が得られます。いくら温暖化といっても、やはりここは四季の国、雪の降る日もやってくるでしょう。

その日に向けて少しずつ安心を積み立てます。


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2007年9月27日 (木)

彼岸花

Imgp2252 朝晩、だいぶ涼しくなりました。家の回りで彼岸花が咲き始めました。空気も秋らしくさわやかに感じます。

こんな良い天気ですから、稲刈りの残りを片付けてしまいました。手刈りですからとにかく体をうごかしていかないと、仕事は片付きません。頭であれこれ考えたり、口を動かす前に、先ず手足と体を動かし、黙々と働く、それが私の好きな農業の形です。

体はきついし、後で筋肉も痛くなってきますが、でも農業は体を動かし働いて、作物に手を掛けてやれば、働いた分は報われます。(経済という仕組みの中では、金銭的には報われないことがあるかもしれませんが、自分が食べたりする分は自分の働きが必ず返ってきて、そこに喜びを感じられます)

今日、そういうことを考えたのは、今社会ではワーキング・プアや格差が問題となっているからです。私も、いろいろな体験をしてきたので、今の日雇い派遣労働の仕組みや実態がわかります。日雇い派遣労働に限らず、今の日本では、目一杯一生懸命働いても、暮らせるだけの賃金を得られない人がたくさんいます。

これは、明らかに、仕組みが不公平なので、絶対に制度を変えなければならない社会悪です。所詮仕組みは人間が作るのですから、悪い仕組みは直さなければならないのです。

いくら働いても報われないたくさんの人が日本にはいて、その日本の仕組みは間違っているのですが、働いて報われるのが農業の仕事です。農業でも特に自給用の農業です。もちろん自然相手だから作物が取れなくなるということもあるのですが、ある作物が駄目でも他の作物がうまくいったり、畑のものが駄目でも山のものが良かったりと、体を動かす気になれば、働いた分が報われ満足が得られます。

そして、体を動かせば、疲れて心地よくなり、早く眠くなります。何の心配もなく、ぐっすりねられるという風に、みなが、もっと単純な生活ができないものでしょうか。


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2007年9月23日 (日)

稲刈り体験会・報告

Imgp2211 心配していた雨も、ちょうど体験会開始にあわせやんでくれて、予定通り稲刈り体験会を開催しました。大人の方と子供の方とあわせて約20名近くの方の参加となりました。

快晴で絶好の稲刈り日和とはいきませんでしたが、昨日までの30度近い暑さを考えると、曇天の方が動きやすいのかもしれません。

Imgp2212 私のほうで簡単に手刈りのやり方や注意点を説明してから、作業に取りかかっていただきました。稲刈りがまは、刃先がぎざぎざしていて、もし手を切ったら傷が治りにくいことやかまがすべり足などを切らないようにということを説明しました。

Imgp2221_2 子どもさんの小さい手では稲の茎を持つのは大変でしょうが、こんなふうに真剣に取りくんでくれました。

Imgp2216 稲を刈った後にしばっていくのが大変なんです。はせに掛けてもばらけてしまわないように、しっかり稲の根元をしばらなければならないのですが、要領も必要ですし,慣れないとたいへんです。

Imgp2223見かねたのか、ご近所の方の飛び入り参加です。稲のしっかりとした丸き方を教えてくれました。昔は、はせがけばかりでしょうから、技術を体で覚えていらしゃるのでしょう。

Imgp2225 汗を流すこと2時間近く、飽きて用水路でふな取りをする子も出始めましたが、真剣に取り組んでいただいた結果、はせに稲がたくさん並びました。

お昼になりましたので、作業を終わり、みなで刈ったはせの前で記念撮影ということになりました。まるで、ギャグマンガのようですが、写真を取り終わったところで、はせを結わいていたひもが切れ、はせが落ちてしまいました。

家に帰ると、ご飯のスイッチをひとつ入れ忘れていたりと、まだまだ頼りない主催者側の私たちでしたが、笑って許してくださり、今日の参加者の皆様には感謝申し上げます。

お昼は秋の味覚を味わっていただくということで、畑で取れた栗を使った栗ご飯、宮城の郷土料理はらこ飯、デザートに梨などを出しました。

昼食後、少しみなでおしゃべりをした後で、畑の「秘伝豆」のもぎ取り体験をしていただきました。

Imgp2236 この豆は角田の新しい名物です。普通の枝豆とは味が違うと思います。数年前の初めて食べた時、とても美味しくて驚きました。今年は種を入手し畑で育ててみました。

枝豆もとうもろこしも、取りたての茹でたてにかなう味はないと思います。育てる技術が未熟でも、取立てを茹でたのですから、ここでしかできない味わいを味わっていただいたのではないでしょうか。

ここまでて、今日の体験会のプログラムは終了です。前日の22日は幼稚園行事などが多かった日のようで、皆さんお疲れのところ来ていただきありがとうございました。

はせが落ちたことにつきましては、大変皆さんにはご心配掛けました。皆様のご協力で落ちたところを救出いたしました。ありがとうございました。(はせが落ちていることは、ご近所からも何件も電話を頂きました。気が気でないということで、はらはらして見守られているのだということがわかりました。なんとか、無事脱穀までたどり着きたいものです)


―PR―うまい米と味噌をあぶくま農学校はお届けします。

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2007年9月22日 (土)

稲刈りの準備

Imgp2208 明日の稲刈り体験会に備えて、はせを作り稲刈りがすぐにできるように段取りをしました。

私が岩手ではせの作り方を初めて習った時、たくさん稲を掛けても台風が来ても倒れないはせを、うまく力を分散させたりして非常に合理的に組み立てているのを感心しました。

おそらく物理学も建築学もないような昔に、先人たちが経験でわかったことを伝えてきてのことでしょう。

現在の稲刈りはコンバインという大型の機械で行います。人は田んぼの横で座ってみているだけでたいへん作業が楽になりました。

コンバインは稲刈りと脱穀が同時にできる機械です。脱穀した籾殻を、乾燥機という機械に入れて熱風をかけて乾燥し、それから籾摺り(もみすり)、精米をすると白い新米になって出てきます。

大変便利ですが、便利さの影に大量の石油エネルギーが使われ二酸化炭素が排出されるという問題があります。

私たちが明日しようと思っている手刈りの稲刈りは体を動かし腰も痛くなります。人手もたくさん必要です。高齢化・過疎化の進む農村ではこのような作業を維持するのは難しくなっています。

しかし、人から人へ刈った稲束(いなたば)を渡して作業をしていく、そのつながりは人間どうしのつながりの原点のように思えます。

刈った稲は「はせ」に掛けて乾燥します。はせを作るのも一苦労です。伝統技術ですから作り方を知っている人も少なくなりつつあります。しかし、天日乾燥ですから石油を使わず自然にやさしい伝統技術です。

手刈りの稲刈りは私たちの体験会のようなイベントの中でしか残っていかないかもしれませんが、廃れさせてしまうのはどこか惜しい気がします。


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2007年9月20日 (木)

古代米の穂

070920_062701 暑さ寒さも彼岸までと言いますが、どうやら地球温暖化で昔からの言い伝えが通用しなくなりそうです。お彼岸前にして今日はこの暑さでした。

暑かったのですが、ここ角田では久しぶりの晴れ間で、あちこちの田にコンバインが走り回っていました。

我が家の古代米の穂がやっと出ました。穂が真っ黒なのでおどろきます。いっけんするといもち病でやられたみたいですが、これがふつうの色です。

ふつうの田の周りに植えると、農薬をまかないから病気になったのだと誤解されそうなので、沢水のでる人目のつかない我が家の畑の中でこっそり育てています。縄文や弥生の里山の中の田は秋のみのりの季節にはこんな風に黒い穂が一面に揺れていたのでしょうか。遠い昔に思いを馳せます。


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2007年9月18日 (火)

雨もよう

東北地方は思わぬ大雨になっています。宮城はまだいいほうですが、秋田や岩手などはずいぶん被害が出ているそうです。

私の住んでいる角田でも、山間部の方へいくと、前回の大雨では沢水があふれ田に泥がかぶるなどの被害が出たところがあります。さらに今回の雨で被害が出なければいいなと思うのですが。

角田の西根という地区は、山の奥のほうにあります。そこは、ひときわ水も空気も美味しいところで、蛍も出ます。その西根地区で、米つくりをしている知り合いのところをたずねました。

Imgp2194 看板の一番右側がその人、そして写真奥が作っていらっしゃる田んぼです。もう少しで稲刈りシーズンを迎える今、気が気でないところでしょう。

野菜のほうも秋野菜を畑に植えることができなくて、作業が遅れがちです。天気予報と毎日にらめっこをして、晴れマーク・雨マークに一喜一憂しています。


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2007年9月16日 (日)

サンマ祭りお礼

Imgp2188 目黒区民祭りの物販に参加してまいりました。大変暑いなか、以前ホームステイに来てくれた目黒の小学生たちや、その保護者の方なども、来てくださり、大変ありがとうございました。

みな元気そうで何よりでした。

また、個人的なことではありますが、久しぶりに知り合いに会うことなどもでき、大変いい機会に恵まれたと感謝しております。おかげさまで、物販の方も、完売いたしました。角田の農産物がこんなに東京の方に喜ばれるのかと嬉しかったです。

Imgp2191 「目黒のサンマ」という落語があり、その話に引っ掛けて、この祭りの会場では宮城の気仙沼のサンマが来場者に振舞われていました。長い炭火焼のコンロの上にサンマが置かれおいしそうな煙が立ち込めていました。

サンマを求める来場者の長蛇の列に驚きました。それだけ、この「サンマ祭り」が目黒区の方たちの中に定着し、愛されているということなのでしょう。

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2007年9月15日 (土)

風倒木

また南の海には台風が来てるそうで、心配です。

前回の台風では、風雨が強く、幹が腐っていたり、木が込み合ってしっかりと根が張れない木は倒れてしまいました。そんな木が道路に倒れて邪魔になるものを急いで後片付けして家に持ってきています。

Imgp2184 倒れた木を片付けると、その木があったところは明るく開け日がさすようになり、周りの木が太く大きく成長できます。以前は、自然をそっくりそのままにしておくことが大事だと思っていたのですが、人間が手を入れることで、よりよくなる自然もあるのだということに気づきました。

人手が入らない里山は真っ暗でみな木はひょろひょろで、けっきょく台風などの災害にも弱くなってしまいます。

切ってきた木は、ならや栗の木です。薪ストーブには火もちのよい材ですし、炭焼きも適しています。少しよさそうなのを選んで、しいたけの菌などをつけてみようかなと、やってみたいことの夢も広がります。


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2007年9月13日 (木)

秋の気配

こちらでは、昨日の夜から今朝などは、さすがに気温も低くなり、布団をかぶって寝たくらいです。日中、日が出ると、汗ばむくらいですが、この時期になると、昼と夜の温度差が大きくなります。そうなると、朝起きると外に露が降ります。朝露が多くなると、私は秋を感じます。

Imgp2179 Imgp2180

朝見ると、白菜などの苗に朝露が降りていました。

夜は、家の中のとても近いところで虫たちの声が聞こえます。どうやら家の中や、縁の下などにいるようです。こうやって、虫の声に包まれて眠っています。


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2007年9月11日 (火)

目黒区民まつり

Imgp2174 秋の長雨の合間に、角田は今日少し晴れました。晴れるとやはり気分がいいですね。この晴れ間に、稲刈を始めたところもあります。高台に登って、角田の田んぼの雄大な景色を撮ってみました。写真のおくに阿武隈川が流れています。

ところで、私が住んでいる宮城の角田市と目黒区は、災害援助協定を結んでいたり、青少年交流をしたりしている縁があって、今度の16日(日)に、角田の農産物を目黒区民まつりで販売することになりました。

私も、販売に行くことになりました。目黒駅近くの田道広場公園というところでやるそうです。
詳しくは、こちらを見てください。


目黒区民まつり

もし、近くによる機会がありましたら、おいでください。
さんま焼き大会などがあり、とてもにぎやかだそうです。

こちらでとれた新米が間に合えば持って行きたいと思っています。

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2007年9月 8日 (土)

台風一過

皆様、台風の被害はどうだったでしょうか。こちら角田でも雨と風が強く場所によっては山が崩れたりしました。我が家の農作物の被害を今日は確認しました。

Imgp2156 田んぼは風と雨で稲がかなりのめりました。駄目になることはないでしょうが、これ以上何もなく、収穫まで無事に行ってくれるように祈るばかりです。自然に対しては、人間では防ぎようはありません。無力感を感じるばかりです。

Imgp2152 畑では、ウサギよけの網も傾き、インゲンなどが倒れてしまいました。野菜たちも立ち直ってくれたらよいのですが、今朝見たら、風にもまれて元気がなさそうです。

こんな風に、自然の驚異を見せ付けられると、気持ちがなえてしまうのですが、まだまだわたしには本当の農民魂ができていないのですね。自然に逆らわず、いじめられても黙々と働くというのが理想なのでしょうけれど、野菜と米と同様に、気持ちを切り替え立て直すのに時間がかかりそうです。


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2007年9月 5日 (水)

長い目で見る

古代中国老荘家の人たちは「桑の畑が青い海になる」というたとえ話をしています。地球的規模の長い時間という単位で見ると、今畑だったところも、いつかは海の底に沈むような変化が起こることもあるというのです。だから、目の前のことだけにとらわれるのではなく、長い目で物事を見渡せというのです。

哲学というものは、それを修めたからといって、急に収入が増えたり、社会的地位が上がるものではありませんが、ものの見方を(時には自分では思いもつかなかった斬新な世の中の見方)を与えてくれるという点で、貴重なものだといえます。

農業も、同じように長い目でものごとを見るように教えてくれる、携わりがいのある仕事だと思います。作物を健康に育て病虫害に強くするためには長い目で見て何が必要なのかを考えるようになります。

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2007年9月 4日 (火)

秋の畑の様子

Imgp2131 夏に食べたとうもろこしも終わってしまい、今はこうして草が生えています。まさしく、「夏草やつわものどもが夢のあと」です。とうもろこしは茎を細かく切って、通路に敷き、草も刈って、畑の通路に敷きます。

こうして次の野菜のために畑を肥やしてくれます。

Imgp2133 とうもろこしのところを整理していたら、かぼちゃが出てきました。とうもろこしとかぼちゃは相性がよいということで、自然に生えてきたものを残しておいていたものです。赤い皮のかぼちゃで、確か去年はスープにして食べたら美味しかったです。天気の好い暑い夏が続いたため、今年のかぼちゃは甘みがのっているのではないでしょうか。

こうして、また秋野菜を播く準備ができました。とうもろこしの次は、チンゲン菜やレタスなどを植える予定です。


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